第0060日目 〈レビ記第20章:死刑に関する規定〉 [レビ記]

 レビ記の第20章になります。
 出エジプト記と前章を承けて、死刑に処せられるのはどんな場合なのか、が語られます。

 死刑となるのはいかなる者(場合)か。それを主がモーセにいうには、……
 ・異教の神(モレク神)に献げ物をささげ、淫行を行う者、
 ・直接の血縁の有無にかかわらず、近親者を犯し、辱めた者、
であります。

 第19章で「してはならない」と定められたことの大半が、そのまま死刑に結びつくことが、おわかり頂けると思います。
それだけ主の言葉は拘束力が強く、かつ強力である、ということでしょう。
 それを端的に示すのが、「男であれ、女であれ、口寄せや霊媒は必ず死刑に処せられる。彼らを石で打ち殺せ。彼らの行為は死罪に当たる」(レビ20:27)という言葉であります。

 総説に等しい箇所(レビ20:22-26)では、再び、掟と法を忠実に守りなさい、と求め、「乳と密の流れる土地」(レビ20:24)カナンへ入る際は、人間か動物かを問わず、聖なる者と汚れた者に聖別しなさい、といいます。

「あなたたちはわたしのものとなり、聖なる者となりなさい。主なるわたしは聖なる者だからである。わたしはあなたたちをわたしのものとするため諸国の民から区別したのである。」(レビ20:26)

 折しも死刑の存続が是非され、裁判員制度が具体的にわれわれの前に現れました。いろいろ考えながら、この章を読んだことを、付け加えておきます。


 門光子の『アクロス・ザ・ユニバース』という、20世紀のピアノ音楽を集めたCDを聴いています。サティの《ジムノベディ第1番》とグラナドスの《嘆き、または美女とうぐいす》がよかったです。
 また、本日放送の『ポストマン』を観て、ホセ・M・カレヨというキューバ人作曲家(?)に興味が出ました。◆

共通テーマ:日記・雑感