第0066日目 〈レビ記第25章:安息の年とヨベルの年 2/3〉 [レビ記]

 昨日の続き、レビ記第25章の中盤です。
 ここでは土地の売買について語られます。

 いかなる理由であっても、土地を売った人にはその土地を買い戻す権利がある。
 この大前提を念頭に置いて読んでいただきたく思います。

 1、貧しさから土地を売った場合:
 親類による土地の買い戻しや、売り主が富を得て土地を買い戻す。これを認める。
 また、買い戻しの手段がなくても、ヨベルの年になれば売った土地は返却される。
 
 2、城壁に囲まれた街中にある家屋を売った場合:
 基本的に1と同様の扱いとなる。が、ヨベルの年になっても買い戻されていないと、その土地は永劫に買い手とその子孫のものである。
 但し、城壁に囲まれていない場所に建つ家屋は畑地と判断される。従って、売り手には買い戻す権利があり、買い手にはヨベルの年に手放す義務が生じる。

 3、売買契約がレビ人同士で結ばれている場合:
 レビ人は街中に建つ家屋を、いつでも買い戻す権利を持つ。
 レビ人Aがレビ人Bに売った家屋を買い戻したときは、レビ人Bは速やかにその家屋を立ち去るべし。
 また、街の領域内にある牧草地は売買禁止である。「彼らの永久の所有物」(レビ25:34)だからである。

 いつの世も土地の所有権や売買については煩雑で、トラブルがつきもの。すでに聖書の時代も同じだったようです。
 表面に出てこないところで様々なトラブルが発生していた。それに悩まされる人が後を絶たなかった。
 だからこんな記録が、聖書に特記して留められた? そんな邪推をしています。
 それにしても土地について書くのは、仕事であれ読書ノートであれ、難しいです。……。


 心から想い続ける、というのは、相手を気重にさせ、却って相手に疎まれる原因なのか。考えるたび、頭から消えない苦痛と息苦しさ。でも、かすかな、悠久の希望も抱きたいよ。ふぅ。
 「アンティフォナ《天使が汝を天国に》および詩篇」(ハイリゲンクロイツ修道会シトー会修道士 ユニバーサル・ミュージック UCCS1126)を聴いています。静謐なる気品。◆

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