第0140日目 〈申命記第7章:〈七つの民を滅ぼせ〉、〈神の宝の民〉&〈恐れるな〉〉 [申命記]

 申命記第7章に入りましょう。
 カナン「入植」を「侵攻」と位置づけた章です。

 申7:1-5〈七つの民を滅ぼせ〉
 カナンに暮らす七つの先住民を、入植前にことごとく、女子供も躊躇うことなく討って滅ぼせ、と主はイスラエルの民へ語りかける。
 万一残党があったとしても、これとの縁組みは厳禁とする。民を滅ぼす起因となるからである。
 「あなたのなすべきことは、彼らの祭壇を倒し、石柱を砕き、アシュラの像を粉々にし、偶像を火で焼き払うことである。」(申7:5)

 申7:6-15〈神の宝の民〉
 イスラエルは私の聖なる民である、と主は語った。最も貧弱なるがゆえに主はイスラエルの民を愛し、ファラオから解放し導いた。祝福された民はその家畜さえ子々孫々にわたって繁栄し、常に健やかである。疫病は敵対者のみを襲う。
 「あなたは知らねばならない。あなたの神、主が神であり、信頼すべき神であることを。この方は御自分を愛し、その戒めを守る者には千代にわたって契約を守り、慈しみを注がれるが、御自分を否(いな)む者にはめいめいに報いて滅ぼされる。主は、御自分を否む者には、ためらいなくめいめいに報いられる。あなたは、今日わたしが『行え』と命じた戒めと掟と法を守らねばならない。」(申7:9-11)

 申7:16-26〈恐れるな〉
 カナンの地をあなた方は徐々に侵略してゆき、最後にはこれをすべて手中にする、と主は約束する。
 立ちはだかる敵を恐れてはならない。くじけそうになったときは、ファラオに対して主が為したことを思い出せ。あなた方は必ず敵を滅ぼし、カナンを征服する。彼らの神を焼き、金銀へ目を奪われることがないように。欲望はいつか必ずあなたを逆に滅ぼす結果となるだろうから。
 「いとうべきものをあなたの家に持ち込んではならない。そうすれば、あなたも同じように滅ぼし尽くすべきものとなる。それを憎むべきものとして憎み、徹底していとい退けなさい。それは滅ぼし尽くすべきものである。」(申7:26)

 出エジプト記第33章にこんな句がありました。曰く、「わたしは恵もうとする者を恵み、憐れもうとする者を憐れむ。」(出33:19)と。
 この申命記第7章は、この句の遠いエコーであるように思えます。というよりも、この句こそが旧約聖書の通奏低音といえるかもしれません。



 寒い日が続く。……心がいちばん寒いのは、おいらだけ……? 
 好き。いつでもオッケー。あなたの笑顔をおいらにください。◆

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