第0154日目 〈申命記第21章:〈野で殺された人〉、〈捕虜の女性との結婚〉他〉 [申命記]

 申命記第21章です。

 申21:1-9〈野で殺された人〉
 野原で殺された人がいたら、発見した地点からいちばん近くの町へ行け。そこの長老たちに贖いとして、使役していない雌牛を連れてこさせ、川岸で首の骨を折るよう伝えよ。
 そしてその上で手を洗い、誓って自分たちが殺めたのではない、と証言させよ。斯くして彼らに着せられた罪は贖われる。
 これらの作業には、レビ人の祭司が立ち会う。

 申21:10-14〈捕虜の女性との結婚〉
 捕虜にしたなかに美しい女性がいて愛するようになったなら、家へ連れて帰り、一ヶ月の嘆きの期間(申21:13)を過ごさせた後、これを妻として迎えよ。
 彼女が離縁を申し出たら異を唱えず、その通りにさせよ。売り払ったりするなど、奴隷みたく扱うな。お前は既に彼女をじゅうぶん辱めたのだから。

 申21:15-17〈長子権について〉
 正室でなく側室が第一子を生んだら、どのような感情の諍いがあろうとも、側室の子を長子と認め、本来の二倍の財産を残さなくてはならない。側室の子が父の第一子(初穂)であり、長子権はその子のものである。

 申21:18-21〈反抗する長子〉
 親に逆らい、戒めても諫めても聞く耳を持たず行状の改まらない長子には、もはや死しか与えられない。長老の許で所行を告白した後、町の住民全員に石を投げられ撃ち殺されなくてはならない。
 悪を取り除き、見せしめとするためである。

 申21:22-23〈木にかけられた死体〉
 処刑された者を木の枝に吊すのはいいが、その日のうちに埋めよ。
 木にかけられた者は呪われた者、嗣業の土地を汚してはならない。

 この章は人の一生を、<死>という形でなぞっているように読めます。
 いままでの女性蔑視/軽視が嘘のような〈捕虜の女性との結婚〉、まるで大奥な〈長子権について〉など、背後のドラマを想像させられる章でもありました。



 ポオの短編でいちばん好きなのは「エレオノーラ」、次いで、「アッシャー家の崩壊」、「赤死病の仮面」、「楕円形の肖像」。あと一作、と思うけど、なかなか選べません。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。