第0163日目 〈申命記第29章:〈モアブで結ばれた契約〉1/2〉 [申命記]

 申命記第29章、並びに第28章第69節です。

 申29:1-28〈モアブで結ばれた契約〉
 これはモアブの地で、主がモーセを通じて全イスラエルの民に結ばせた契約である。

 あなた方はエジプト脱出の際に主が見せた様々な奇跡を目にした。40年荒れ野を彷徨っても衣服も靴もボロにならず、飢えることもなかった。単(ひとえ)に民が、主こそ唯一の神だ、と知るためである。
 あなた方の行く手を阻むシホン王やオグ王の軍を退け彼の地を占領し、ルベン族、ガド族、マナセの半族へ嗣業の地として与えた。
 主との契約の言葉を忠実に守れ。そうすればあなた方は成功する。
 いま、全イスラエルの民がここに集まっている。「それは、あなたがあなたの神、主の契約に入り、あなたの神、主が今日あなたと結ばれる呪いの誓いを交わすためであり、今日、主があなたを立てて御自分の民とし、自らあなたの神となられるため」(申29:11-12)であり、いまここにいる者皆のみならず、「今日、ここに我々と共にいない者とも結ぶのである。」(申29:14)

 また、異民の地を進んできたあなた方は、彼らの神、木や石、金や銀で造られた偶像が崇められる現場も見てきた。イスラエルの民のなかから主に背き、異民の神を崇めるような裏切り者が出てはならない。
 自らに背く者を、主は決して許さない。「そのときこそ、主の怒りとねたみが燃えあがり、この書に記されている呪いの誓いがすべてその者にのしかかり、主はその名を天の下から消し去らされる。」(申29:19)
 主はこの国に災害と病をもたらし、全土を硫黄と塩で焦土と化す。嘗てソドムとゴモラが同様に消滅した如く(創19-20)。そして、後世の人々は惨事について語り継いでゆくだろう(申29:23-27)。
 「隠されている事柄は、我らの神、主のもとにある。しかし、啓示されたことは我々と我々の子孫のもとにとこしえに託されており、この律法の言葉をすべて行うことである。」(申29:28)

 この第29章と続く第30章、併せて昨日の第28章は、申命記の実質的な締めくくりであります。いちばん重要なことが述べられている点では他に比肩するものなく、これらの章だけは、是非原文(とはいっても翻訳文ですが)に直接当たっていただきたく存じます。



 毎晩、「事件記者モルチャック」を書き直す。戯れに書いていたエッセイ風小説が、仲間内では意外に好評なのに気を良くし、近々ブログに公開予定。◆

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