第0248日目 〈ルツ記第2章:〈ボアズの厚意〉〉 [ルツ記]

 ルツ記第2章です。

 ルツ2:1-23〈ボアズの厚意〉
 ナオミの亡き夫エリメレクの親族に、ボアズという有力者がいた。
 ルツが落ち穂拾いに出掛けた畑は、そのボアズの畑であった。或るとき、ボアズが畑へ立ち寄り、ルツに目を留めた。
 既に彼女のことを聞いていたボアズはルツを呼び、ずっとこの畑で落ち穂を拾い、疲れたら水を飲むとよい、と言葉をかけた。続けて、━━
 「どうか主があなたの行いに豊かに報いてくださるように。イスラエルの神、主がその御翼のもとに逃れて来たあなたに十分に報いてくださるように。」(ルツ2:12)
 そうしてボアズは侍る若者に命じた。麦束と麦束の間にある落ち穂はすべてルツに拾わせよ、刈り取った麦束からは穂を落としてルツにすべて拾わせるように、と。
 ルツは大麦と小麦の刈り入れ期が終わるまで、ボアズの畑で落ち穂を拾い続けた。

 主への信心の欠如が引き金となった士師記に較べて、ルツ記は逆に信仰に満ちあふれています。主が望む本来の人間の心のあり方がここでは述べられているように思えます。
 なににしても、士師記のあとにルツ記が置かれているのは、まこと、良きことであり幸いなることであります。



 井の頭公園に行ってきました。往復するなか『インド夜想曲』を読了。なるほど、これがタブッキ・マジックか……? あともう一回読む。そうしたら、感想も少しは形になるだろう、たぶん。
 失踪した友人とは、つまり━━ということ? 最後の二章、ホテルのテラスで語られるのは、つまり、そういうこと? おお、なんてこったい! こんな遊技性(というかゲーム感覚)がタブッキの魅力であり、敬遠される要素でもあるのか。
 おいらは、好きですよ、こういうの。病みつきになりそうだ。〈小説を読む〉という知的遊戯を楽しみたい人には、是が非でもオススメ。一つ忠告すれば、巻頭の〈註〉はちゃんと念入りに読みなさいよ、ということかな。騙され方も一つの才覚である。
 さて。
 読了を予想して『夏目漱石全集』第2巻(ちくま文庫)を持参。「倫敦塔」しか読めなかったけれど、これは絶品! マトモに読んだの初めてかなぁ。嗚呼、真のロンドン塔は斯くに非ず。おいらが好きなロンドン名所はベーカー街を除けば、いっとうにロンドン塔がのぼります。◆

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