第0276日目 〈サムエル記上第9章:〈サウル、油を注がれて王となる〉1/2〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第9章です。

 サム上9:1-27〈サウル、油を注がれて王となる〉1/2
 ベニヤミン族キシュの息子サウルは、誰よりも美しく、誰よりも背があった。
 ある日、家のロバが数頭消えた。サウルは従者を連れて探し歩いたが、発見できなかった。ちょうどサムエルの住むラマ(ツフ)近郊にいたサウルは、従者の提案で町に向かった。
 町の入り口でサウルは娘たちに、サムエルの居場所を問うた。サムエルはいけにえの祝福のため、聖なる高台にのぼっている由。二人はさっそく出掛け、サムエルに出会った。預言者は前日の主のお告げにより、サウル来訪を知っていた。サムエルの前に現れたサウルを指して、主はいった、この者がイスラエルを支配する、と。
 サムエルはロバはもう父の家に帰っているといって、続けた。「全イスラエルの期待は誰にかかっているとお思いですか。あなたにです。」(サム上9:20)
 二人は食事を終えると聖なる高台をくだり、屋上で話しあった。
 翌朝、町外れまでサムエルはサウルらを見送った。そして、サウルにいった。
 「従者に、我々より先に行くよう命じ、あなたはしばらくここにいてください。神の言葉をあなたにお聞かせします。」(サム上9:27)

 この章を読み直すごとに、なぜか創世記を思い出しています。エジプトに売られたヨセフがファラオに見出されて側近となり、父と兄たちに再会する件りです(創37-45)。特に関連などありませんが、ときどきこんなことが脳裏をすうっ、とよぎってゆくのです。
 さて。ノートには反映させませんでしたが、この時代、預言者は「先見者」と呼ばれていたそうです。第9章にはこんな一節があります。
 「昔、イスラエルでは神託を求めに行くとき、先見者のところへ行くと言った。今日の預言者を昔は先見者と呼んでいた。」(サム上9:9)
 なんだか唐突に註釈が入りこんだ感がありますが、聖書がいま見るような形へ編纂されてゆく過程の混乱と取捨選択の苦悩のあとを垣間見るようで、さんさんかは却って面白く思いました。このあたりに『古事記』や『日本書紀』、『万葉集』の編纂史を重ね合わせてしまったのです。



 07月11日。良き法事を済ませることができました。サンキャー。新たなファミリーの加入もあり。サンキャー。ヴォネガット風に、あなたに御恵みを。サンキー・サイ、長い昼と快適な夜を。
 『MR.BRAIN』最終回でしたが、まだ観ることができずにいます。なぜか? CSで(偶然)『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』を観てしまったから! 相変わらずの面白さ。クドカン、天才だぁ~。ぶっさん、サイコーだぁ~。モー子、きみがイチバンだぁ~。◆