第0279日目 〈サムエル記上第12章:〈サムエルの告別の辞〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第12章です。

 サム上12:1-25〈サムエルの告別の辞〉
 サムエルが全イスラエルにいった。それは自らの(主への)誠実と正当、潔白の主張で、まったく正しいことであった。「あなたたちがわたしの手に何一つ訴えるべきことを見出せなかったことについては、主が証人であり、主が油を注がれた方が証人だ。」(サム上12:5)
 それから彼は、モーセとアロンによる出エジプトから荒れ野彷徨を経て、ヨシュアによるカナン入植と士師たちによる外敵の撃退、即ちイスラエル史を語って、王を、主への信仰に反して王を立てたことに触れた。
 「あなたたちが主を畏れ、主に仕え、御声に聞き従い、主の御命令に背かず、あなたたちもあなたたちの上に君臨する王も、あなたたちの神、主に従うならそれでよい。しかし、もし主の御声に聞き従わず、主の御命令に背くなら、主の御手は、あなたたちの先祖に下ったように、あなたたちにも下る。」(サム上12:14-15)
 民は自分たちの犯した罪と悪を認めた。それにサムエルは応えた。
 「恐れるな。あなたたちはこのような悪を行ったが、今後は、それることなく主に付き従い、心を尽くして主に仕えなさい。(中略)主はその偉大な御名のゆえに、御自分の民を決しておろそかにはなさらない。主はあなたたちを御自分の民と決めておられるからである。」(サム上12:20-22)
 「主を畏れ、心を尽くし、まことをもって主に仕えなさい。主がいかに偉大なことをあなたたちに示されたかを悟りなさい。悪を重ねるなら、主はあなたたちもあなたたちの王も滅ぼし去られるからである。」(サム上12:24-25)
 ━━最後に、サムエルの言葉の冒頭の一部を引用する。
 「今からは王が、あなたたちを率いて歩む。」(サム上12:2)

 これからはサウルが民の率い手である、主の前に正しく立つべき主の代理人が王サウルである、とサムエルが告げました。
 こうしてサウルは王としてイスラエルの上に君臨するのですが……早くも次章で暗雲が立ちこめます。でもそれは、明日のお話といたしましょう。



 しばしの中断がありましたけれど、キング&ストラウブの『ブラック・ハウス』(新潮文庫)を再び読み始めました。今日(昨日ですか)から下巻に入っています。◆

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