第0280日目 〈サムエル記上第13章:〈ペリシテ人との戦い〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第13章です。

 サム上13:1-23〈ペリシテ人との戦い〉
 即位して2年目、サウルは3,000の兵を選りすぐって、2,000を自分の麾下に、1,000をギブアにいる息子ヨナタンの下に置いた。ヨナタンと1,000人の兵は、ゲバの地に配されていたペリシテ人の守備隊を一方的に襲い、イスラエルを苦境に立たせた。反撃のペリシテ軍は戦車3万、騎兵6,000をベト・アベンの東方、ミクマスへ進み、陣を敷いた。
 イスラエルは各々身を隠し、ヨルダン川の東岸へ逃げる者も相次いだ。サウルの兵も怖じ気づいていた。
 サウルは焼き尽くす献げ物をささげた。そこへサムエルが到着した。サウルの行為をサムエルは詰(なじ)った。「あなたは愚かなことをした。あなたの神、主がお与えになった戒めを守っていれば、主はあなたの王権をイスラエルの上にいつまでも確かなものとしてくださっただろうに。しかし、今となっては、あなたの王権は続かない。主は御心に適う人を求めて、その人を御自分の民の指導者として立てられる。」(サム上13:13-14)
 当時、イスラエルには鍛冶屋がなく、剣や槍を持つのはサウルとヨナタンの他にはなかった。鍛冶の技術━━剣や槍造りをヘブライ人にさせてはならぬ、とペリシテ人が決めたからである。斧や鎌を研いだり、突き棒を修理するには、1ピムをペリシテ人に支払ってしてもらうよりなかった。
 そうしている間にも、ミクマスのペリシテ人は遊撃隊を出し、3つに分けて、イスラエルへ迫っていた。先発隊はミクマスの渡しに達しようとしていた。

 サウルの失策が響いて、イスラエルは危機に陥りました。内政にも外交にもひびが入り、自壊を余儀なくされたサウルの王権。まぁ、どこかの国の世襲総理みたいですな。
 ここに、サウル以上に確固とした王権をイスラエルの上へ置く、という主の意志が示されました。ダビデ王の登場が暗に予告された章であります。



 なけなしのやる気を振り絞る。がんばる。◆

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