第0294日目 〈サムエル記上第24章:〈エン・ゲディにおけるダビデとサウル〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第24章です。

 サム上24:1-23〈エン・ゲディにおけるダビデとサウル〉
 ダビデとその兵はマオンの荒れ野、分かれの岩からエン・ゲディの要害へ移動した。ペリシテ人を討ったサウルもエン・ゲディの要害へ迫った。
 要害には洞窟があって、サウルは用を足すためそこへ入っていった。洞窟の奥にはダビデらが身を潜めていた。
 兵たちはいった、主はサウルを貴方ダビデに渡すと仰った、いまぞその時、と。ダビデは忍び寄ってサウルの上着の裾を切り取ったが、すぐに後悔して思い直した。自分には王を討てない、彼は主が油を注がれた方なのだから、と。
 用を足したサウルの後ろからダビデは声をかけた。振り返ったサウルの前にダビデはひれ伏して礼をして、いった。
 わが父よ、とダビデはいって、切り取った上着の裾を見せた。「わたしは上着の端を切り取りながらも、あなたを殺すことはしませんでした。御覧ください。わたしの手には悪事も反逆もありません。(中略)イスラエルの王は、誰を追って出てこられたのでしょう。あなたは誰を追跡されるのですか。死んだ犬、一匹の蚤ではありませんか。主が裁き手となって、わたしとあなたの間を裁き、わたしの訴えを弁護し、あなたの手からわたしを救ってくださいますように。」(サム上24:12,15-16)
 サウルは、お前は正しい、とダビデにいった。「主がわたしをお前の手に引き渡されたのに、お前はわたしを殺さなかった。自分の敵に出会い、その敵を無事去らせる者があろうか。(中略)今わたしは悟った。お前は必ず王となり、イスラエル王国はお前の手によって確立される。主によってわたしに誓ってくれ。わたしの後に来るわたしの子孫を断つことなく、わたしの名を父の家から消し去ることはない、と。」(サム上24:19-22)

 ダビデとサウルは和解を果たしました。が、和解は一時的でしかありません。「サウルは自分の館に帰って行き、ダビデとその兵は要害にのぼっていった」本章を結ぶこの一節(サム上24:23)がそれを暗に物語っております。事実、サム上26で再び二人は対立しています。一度壊れたり縺(もつ)れた関係を修復するのは難しいのですね、古今東西。
 上着の裾を切り取る、という行為がされましたが、これは「謀反」や「反逆」を象徴する行為の由。逆に、裾を摑む、とは「契約を結ぶ」や「忠誠」といった意味であるそうです(ティンデル『サムエル記』P156下)。



 なんと! 母校が県代表として甲子園進出!
 びっくり! でも、やった! 悲願の甲子園だっ! おめでと~ッ! 激戦区を勝ち残ったそのパワー、余すところなく見せつけてきたれっ!! 
 で、さんさんか、ただいま祝盃から帰宅したところです。うぃっぷ。◆

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