第0300日目 〈サムエル記上第30章:〈アマレク人に対するダビデの出撃〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第30章です。

 サム上30:1-31〈アマレク人に対するダビデの出撃〉
 ダビデ不在のツィクラグとネゲブをアマレク人が襲った。彼らは町を焼き、ダビデの妻アヒノアムとアビガイルを含む女たちと若者から老人までを連れ、略奪をして去った。
 戻ってきたダビデの兵たちは悲嘆に暮れ、遂にはダビデを石で打ち殺そうとまでいう始末。ダビデは苦しんだが、「その神、主によって力を奮い起こした。」(サム上30:6)そうして主に託宣を求めた━━アマレク人を追撃するか、まだ追いつけるか、と。主は諾を下した。ダビデは兵600人を率いて出撃した。内200人は疲労のため、ベソル川のほとりでダビデらの帰りを待った。
 ダビデとその兵400人は進んだ。途中、アマレク人の奴隷であったが病のため捨てられた一人のエジプト人と会った。自分を殺めない、アマレク人の主人に引き渡さない、という条件で、彼はダビデらをアマレク人の野営地に案内した。
 アマレク人はペリシテとユダの略奪品に埋もれ、飲めや食えやのお祭り騒ぎに耽っていた。そこをダビデらは襲い、略奪された人々や品を取り戻した。そうしてツィクラグへの帰還の途に就いた。
 ベソル川のほとりに残った200人はダビデらの帰還を喜んだ。が、ダビデについていった者のなかには、あの200人に戦利品を分け与える必要はない、家族を受け取ればよい、という者もいた。
 それを聞いてダビデは、否、といった。兄弟たちよ、とダビデはいった。
 「主が与えてくださったものをそのようにしてはいけない。(中略)荷物のそばにとどまっていた者の取り分は、戦いに出て行った者の取り分と同じでなければならない。皆同じように分け合うのだ。」(サム上30:23-24)
 「この日から、これがイスラエルの掟、慣例とされ、今日に至っている。」(サム上30:25)
 帰ったあと、ダビデは友であるユダの長老たちへ、戦利品の一部を贈り物として届けた。

 引用したダビデの台詞(サム上30:23-24)は社会主義の萌芽と受け取れなくもありません。って思うんですよね。



 そろそろストラヴィンスキーについてのエッセイでも書こうか、と思っています。生涯と作品。推薦CDなんだが、ロバート・クラフトの《ストラヴィンスキー作品集》(NAXOS)の他は、なんにしよう……。自作自演は特別枠だが、あともう一つは……!?◆

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