第0315日目 〈サムエル記下第3章2/3:〈ヘブロンで生まれたダビデの息子〉&〈アブネル、ダビデの側につく〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第3章2/3です。

 サム下3:2-5〈ヘブロンで生まれたダビデの息子〉
 ヘブロン生まれのダビデの子供たちは全部で6人。名前と母は以下の通りである。
 長男:アムノン(イズレエル人アヒノアム)
 次男:キルアブ(カルメル人アナルの妻アビガイル 参照;サム上25)
 三男:アブサロム(ゲシュル王タルマイの娘マアカ)
 四男:アドニヤ(ハギト)
 五男:シェファトヤ(アビタル)
 六男:イトレアム(ダビデの妻エグラ)

 ダビデの息子として有名なソロモンはまだこの当時生まれていません。

 サム下3:6-21 1/2〈アブネル、ダビデの側につく〉
 北王国イスラエル、サウル王家の実権は軍司令アブネルが握っていた。或るとき、2代目王イシュ・ボシェトとアブネルが対立したとき、アブネルは怒って、こういった、━━
 「私は王権をサウルの家から移し、ダビデの王座をダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に打ち立てる。」(サム下3:9-10)
 アブネルの言葉は使者によってイスラエルの長老たちに届けられ、また、ベニヤミン族とは直接対話して、全イスラエルがダビデ側につく準備を進めた。
 アブネルは、ダビデからの条件━━イスラエルへ残してきた妻ミカル(サム上18-19)を連れてくることを呑み、20人の部下を伴って南王国ユダの王ダビデの軍門に降った。
 ヘブロンでの歓迎の酒宴の席で、アブネルはダビデにいった。
 「私は立って行き、全イスラエルを主君である王のもとに集めましょう。彼らがあなたと契約を結べば、あなたはお望みのままに治めることができます。」(サム下3:21)

 斯くして北王国イスラエルのサウル王家は瓦解を始め、主の言葉どおりに王権の交代が間近に迫ります。



 ようやく古本屋で桜庭一樹の読書日記『書店はタイムマシーン 桜庭一樹読書日記』(東京創元社)を発見。むかし愛読してうっかり手放してしまったジェイムズ・ティプトリーJr『たったひとつの冴えたやりかた』(ハヤカワ文庫SF)と共に、即効で購入━━そのあと酒場に籠もり、ぱらぱら目を通していました。
 直木賞受賞の時期にかかっていただけに、前作(『桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ』)よりも著者の日常はさすがにアグレッシヴ。ああ、これだけ大きな賞をもらうと、こうも身辺はかまびすしくなるのか、と妄想を交えて我が未来をシミュレーションする。……ごめんなさい。ちょっと言ってみたかっただけです。許してクレヨン。
 それにしても最近の直木賞受賞者には、エッセイも小説も上手な人たちが揃っている(好き嫌いは別次元の話)。羨ましいし、尊敬できる。この人たちが吸収している文化や時代の空気を同時進行で共有し、かつ彼らの新作を常にリアルタイムで追っかけられるからかもしれない、とちょっと難しいことを考えてみる『崖の上のポニョ』を観たあとのおいら。
 その観点から一筆啓上させていただくと、一昔前の人たち(直木賞受賞者)は……済みません、おいらは一様に苦手です。んー、まぁ仕方ないよね。
 芥川賞受賞者? 綿矢りさ以降とんと気になりません。消えてゆく作家の方が多いしね。それにこの人たちの本、1年後にはブックオフで105円コーナーに並ぶし。読む気になれぬ小説ばかりでつまらない、というのが本音です。えへ。◆

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