第0316日目 〈サムエル記下第3章3/3:〈アブネル、暗殺される〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第3章3/3です。

 サム下3:21 2/2 - 39〈アブネル、暗殺される〉
 アブネルは平和のうちにヘブロンを発ってイスラエルに戻った。入れ違いでヨアブが多くの戦利品を携えてヘブロンへ帰還した。
 不在の間にアブネルが来てそのまま発ったと聞くと、ヨアブは「あの男がここへ来たのは王の、ユダの動静を探るためだ」と信じ、使いを出してアブネルを呼び戻し、城門の内側でこのイスラエル軍の司令官を殺した。
 ダビデはアブネル暗殺を知ると、私と私の王国は永久(とこしえ)に潔白である、としてヨアブとその家を呪った。「(ネルの子アブネルの)血はヨアブの頭に、ヨアブの父の家全体に降りかかるように。」(サム下3:29)
 アブネルの遺体はヘブロンに葬られ、王も兵士も皆泣き悲しんだ。王は日没まで断食した。それを含めて王の行いはすべて、兵や民には良いものとして映った。
 「すべての兵士、そして全イスラエルはその日、ネルの子アブネルが殺されたのは王の意図によるものではなかったことを認めた。王は家臣に言った。『今日、イスラエルの偉大な将軍が倒れたということをお前たちは悟らねばならない。わたしは油を注がれた王であるとはいえ、今は無力である。あの者ども、ツェルヤの息子たちはわたしの手に余る。悪をなす者には主御自身がその悪に報いられるように』」(サム下3:37-39)

 ツェルヤの息子ヨアブ(と弟アビシャイ)が、呼び戻してまでアブネルを暗殺した理由は、サム下2:18,23-24にありました。つまり、ギブオンの戦闘の最中にアブネルの手で弟アサエルが殺されたことが動機です。
 「だがアサエルは頑として離れなかった。アブネルは槍の石突きでアサエルの下腹を突いた。槍は背中まで突き抜け、アサエルは倒れ、その場で死んだ。アサエルが倒れて死んでいる所まで来た者は皆、立ち止まったが、ヨアブとアビシャイはアブネルを追い続けた。」(サム下2:23-24)
 ここは当該箇所で触れなかったので、舞い戻って読まれることをお奨めします。



 フォルカー・シェルリース著『アルバン・ベルク━━生涯と作品━━』(岩下眞好・宮川尚理訳 泰流社)を読む。望む、この書物の復刊を! 単独のベルク伝でこれ以上の質と内容を供えたものもないでしょうから、是非。あとはDGの『アルバン・ベルク全集』別冊解説ぐらいですからねぇ。
 『レコード芸術』今月号の音楽之友社刊行予告に『カルロス・クライバー伝』上巻の書名がっ!! 2009年音楽書出版に於ける最強の慶事!! もう亡くなって5年になるんですね、未だに信じられません。
 それにつけても思うのは、あの最後の来日公演(1994年10月)。相当な無理をしてでも出掛けてよかった! 演目は、なんといっても《ばらの騎士》でしたから……さんさんかにとっても最愛かつ偏愛きわまるオペラでありまして……あれを観に行けたのはしあわせだった……。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。