第0317日目 〈サムエル記下第4章:〈イシュ・ボシェトの死〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第4章です。

 サム下4:1-12〈イシュ・ボシェトの死〉
 「アブネルがヘブロンで殺されたと聞いて、サウルの息子イシュ・ボシェトは力を落とし、全イスラエルはおびえた。」(サム下4:1)
 そのイシュ・ボシェト王の配下にバアナとレカブという者がいた。略奪隊の長で、ベニヤミン領/族のべエロトの町(註)出身のリモンの息子たちである。彼らは或る日の日中、自分の寝所で休んでいた王を殺めて斬首し、ユダのダビデの許に走った。
 彼らはイシュ・ボシェトの首を差し出して、いった。「王の敵サウルの息子イシュ・ボシェトの首です。主は、主君、王のために、サウルとその子孫に報復されました。」(サム下4:8)
 ダビデはいった、かつてサウル前王の死を虚偽して報告した者は、その偽りと不忠のために処刑された、と。続けて、━━
 「まして、自分の家の寝床で休んでいた正しい人を、神に逆らう者が殺したのだ。その流血の罪をお前たちの手に問わずにいられようか。お前たちを地上から除き去らずにいられようか。」(サム下4:11)
 斯くしてバアナとレカブは処刑された。持参されたイスラエル王イシュ・ボシェトの首はヘブロンへ運ばれ、アブネルの墓に埋められた。

 註)ベエロトはかつてギブオン人の町でした。ヨシュア率いるイスラエルの力を伝え聞いていたので、偽ってこれと講和を結んだのでした。その過程でベエロトもギブオンやキルヤト・エアリム同様イスラエルに編入されたのでしょう。参照:ヨシュ9:17

 サム下に於いて、ダビデ王に取り入ろうとしたサウル側の人間はことごとくダビデの命で処刑されてきました。主の前にあっては敬虔で、民には公正、主とサウルに対してはどこまでも忠義を尽くしていたダビデ王ならではの対応だと思います。



 某所ブックオフにて日本人作家の単行本500円均一セールあり。昨日まで悩んでそのたび諦めていた丸山健二『日と月と刀』(文藝春秋)と『百と八つの流れ星』(岩波書店)をカゴへ入れる。以前から欲しかった蝶々の『こんな女でごめんあそばせ』(マガジンハウス)が105円コーナーにあったので、これも迷わず購入。「清水の舞台から飛び降りるのじゃっ!!」と心のなかで叫びつつ━━。熊楠流にいうなら「討ち死にじゃぁっ!」か?
 で、ね。これまでもつらつら思ってきたことを告白します。『こんな女でごめんあそばせ』の帯や扉にある著者の写真を矯(た)めつ眇(すがめ)めつしたあと、しかと確認し、深く確信しました。……蝶々とおぐゆーさんは極めて容(かんばせ)が似ておられます。美人で綺麗なんです。ん、小悪魔? そうかも。ホント、この二人、実は姉妹なんじゃないか?◆

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