第0327日目 〈サムエル記下第12章:〈ナタンの叱責〉、〈ソロモンの誕生〉&〈ラバの占領〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第12章です。

 サム下12:1-23〈ナタンの叱責〉
 万軍の神、主は預言者ナタンを通じてダビデを叱責した。「なぜ主の言葉を侮り、わたしに意に背くことをしたのか。」(サム下12:9)
 ダビデは許しを乞うたが、主は顧みなかった。バト・シェバが産んだ男児は7日後に死んだ。その間ダビデは断食して子供が救われるよう祈ったが、身罷(みまか)ったとわかると食事を用意させて、これを食べた。「(息子は)死んでしまった。断食したところで、何になろう。」(サム下12:23)

 ※図々しくも潔いダビデ王。自らの多情が招いた、同情の余地なき醜態です。
  一人の女で満足できないのが権力者階級ならそんな連中は滅びてしまえ。

 サム下12:24-25〈ソロモンの誕生〉
 王はバト・シェバを慰め、子作りに励んだ。ソロモンが誕生した。
 主もソロモンを愛した。ゆえに彼はエディドヤ(主に愛された者)とも呼ばれた。

 ※不実の子を支配者に戴くイスラエルが、やがて我らの眼前に立ち現れることでしょう。

 サム下12:26-31〈ラバの占領〉
 ウリヤが落命し、ヨアブが攻めたアンモン人の町ラバ。
 ヨアブは町を完全占領するために。新たに派兵を求めた。攻撃の末にラバは陥落した。イスラエルはラバを占領した。
 夥しい量の戦利品がエルサレムへ運ばれた。 

 ダビデ王の不埒と愚能が詰めこまれた第12章を終わります。
 あまりに腹立たしい、としか感想はありません。サウル王の方がまだしも、というところかもしれません。



 ジェイムズ・ティプトリーJr「たったひとつの冴えたやりかた」(ハヤカワ文庫SF同題短編集所収)を読みました。いつ読んでも、胸をきゅっ、と締めつけられますね。
 日頃SFを読まない人々にも、一生に一度は読んでおいてほしい一冊(一作)があるとすれば、さんさんかは真っ先にこの一編を挙げます。
 大好きなコーティー・キャスとシベローン……。あなた方の取った行動こそ、まさに〈たったひとつの冴えたやりかた〉(“The Only Neat Thing To Do”)だった。
 これの新訳単行本も買っちゃおうかな、と考える台風の嵐を窓の外に見るけふ葉月晦の夕暮れ。
 ついでに映画『ペイチェック』がテレビ放送されたのを機に、ディックの原作「報酬」も読んでいました。先程読み終えたところです。◆

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