第0336日目 〈サムエル記下第18章3/3&第19章1/3:〈二人の急使〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第18章3/3と第19章1/3です。

 サム下18:19-32&サム下19:1〈二人の急使〉
 アブサロム死す。その報告の仕方について一争議あった。
 まず祭司ツァドクの息子アヒアマツが伝令役に志願した。ヨアブはそれを退け、クシュ人の男にその役を命じた。「行って、お前が見たとおりに王に報告せよ。」(サム下18:21)男はさっそく走っていった。
 が、アヒアマツは再び志願した。どうしても、と懇願するので、ヨアブは首を縦に振った。アヒアマツは走った。低地のコースを選んだので、途中で先行するクシュ人を追い越した。
 そのころダビデ王は2つの城門の間に坐っていた。見張りがアヒアマツが走ってくるのを見つけ、王に知らせた。ダビデは、一人ならば吉報であろう、と答えた。続けてクシュ人の姿を見張りは捉えた。二人ならばさらに吉報であろう、とダビデは答えた。
 先に到着したアヒアマツはダビデ王に報告した。主は王の手に敵を渡されました、がアブサロムについてはなにも知りません、と。
 遅れてクシュ人の男が到着、ダビデ王に報告した。主は王の手に敵を渡されました、王に反逆する者はことごとくあの若者アブサロムの如くなりましょう、と。
 ダビデ王は息子アブサロムの死を知った。
 ダビデ王は体を震わせながら、城門の上の部屋に行き、嘆いた。
 「わたしの息子アブサロムよ、わたしの息子よ。わたしの息子アブサロムよ、わたしがお前に代わって死ねばよかった。アブサロム、わたしの息子よ、わたしの息子よ。」(サム下19:1)

 王の嘆きは身に迫ります。「お前に代わって死ねばよかった」とは実によくわかる台詞です。同じ感慨をいまも持ち続けていますから━━。
 ここは、旧約聖書、否、聖書全体で最も悲痛、胸を抉られる悲しみに満ちあふれた部分です。



 『EUREKA ユリイカ』(2001)を観ました。
 明日09月11日は本ブログを安息日と致します。◆

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