第0338日目 〈サムエル記下第19章3/3:〈イスラエルとユダ〉、第20章:〈シェバの反逆〉&〈ダビデの重臣たち〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第19章3/3と第20章です。

 サム下19:41-44〈イスラエルとユダ〉
 渡河したダビデ王はギルガルまで進んだ。ユダの全兵士とイスラエルの兵士の半分がそれに従っていた。
 イスラエルの人々は王に訊ねた、なぜユダにヨルダン渡河を手伝わせたのですか、と。
 王に代わってユダの人々が答えた、王は我らの近親だから、と。なんだ、ユダが賄賂を受け取っているとでもいいたいのか、と。
 イスラエルの人々はユダにいい返した、なぜ我らをないがしろにするのか、と。ダビデ王を呼び戻そうと提案したのは我らではないか、と。
 「しかし、ユダの人々の言葉はイスラエルの人々の言葉よりも激しかった。」(サム下19:44)

 サム下20:1-22〈シェバの反逆〉
 イスラエルとユダが言い争う場に居合わせたのは、エフライム山地出身のベニヤミン人ビクリの息子シェバというならず者であった。
 シェバは角笛を吹き鳴らしてイスラエル兵を煽動した。曰く、━━
 「我々にはダビデと分け合うものはない。
  エッサイの子と共にする嗣業はない。
  イスラエルよ、自分の天幕に帰れ。」(サム下20:1)
 イスラエルはダビデから離れ、シェバに従って自分の家に帰った。これがシェバの反逆である。
 ダビデ王はエルサレムへ帰還した。まず王宮を守っていた10人の側女を残らず、生涯幽閉した。
 王は、かつてはアブサロム軍の指揮官で現在はヨアブに代わって将軍の一人に取り立てている甥のアマサ(ex:サム下19:14)に命じた、3日以内にユダの兵を動員してここへ戻れ、と。が、アマサは戻ってこなかった。
 そこでアビシャイを呼んで、命じた。アブサロム以上に危険な敵シェバを追跡せよ、と。アビシャイは出発した、ヨアブの兵、クレタ人、ペレティ人、そしてすべての勇士を従えて。
 シェバ追跡の途上、ギブオンの大石で彼らはアマサに会った。アマサはヨアブの剣にかかって死んだ。はらわたが地面に流れ落ちた。追跡は続けられたが、後続の兵は道の真ん中にアマサの死体があるので、それが退かされ、血痕の跡が布で覆い隠されるまで立ち往生してしまった。
 さて、シェバはベト・マアカのアベルに逃れていた。ヨアブと彼に従う兵がアベルを取り囲んだ。一人の知恵ある女がヨアブを呼び、事情を知るや町の者にシェバを探させ、首を切り落とさせた。シェバの首は城門の上から投げ落とされた。
 ヨアブは角笛を吹き鳴らし、アベルをあとにしてエルサレムへ帰った。

 サム下20:23-26〈ダビデの重臣たち〉
 ヨアブ:イスラエル全軍の司令官
 ベナヤ(ヨヤダの子):クレタ人とペレティ人の監督官
 アドラム:労役の監督官
 ヨシャファト(アヒルドの子):補佐官
 シェワ:書記官
 ツァドク:祭司
 アビアタル:祭司
 イラ(ヤイル人):ダビデの祭司

 昨日敢えて取り残したイスラエルとユダの軋轢は、ヨルダン渡河と王のエルサレム帰還にまつわるものでした。
 ならず者シェバはイスラエルを煽動して、ダビデ王に新たな火種と危惧させました。これまで後手に回ること多かったダビデでしたが、今回は危険は目の内に摘むとばかりにシェバを追跡しました。その顛末がここで語られます。
 久々に血の匂いと死臭がぷんぷん漂う場面が登場したかに感じるのは、気のせいでしょうか。
 サム下8:15-18でも〈ダビデの重臣たちの名前〉としてヨアブ以下の名前と役職が列挙されていました。これはアブサロム反逆前のもの。当時といまを較べてみると面白いかもしれません。



 なんだかしゃっきりしない週末の今日。曇天の空。濁った空気。
 三田会もキャンセルし、両の手首と足首に鉛の玉をくくりつけられて、それこそ仄暗い井戸の底に幽閉されているような気分。
 そんななかでチェリのブルックナーとドラティのバルトークを聴き倒し、樹海を舞台にした例の小説を書き続けている。
 で、コーヒー飲んで、ほーっ、としながらその合間に思うわけですよ、おぐゆーさんどうしているかなぁ、と。今頃恋人とデートかしら、とか(いや、知らんけれど。そうでないといいけれど。誰もいなかったら[おいら的には]ハッピーだけれど)。ああ、それでも好きなんだぁ。◆

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