第0379日目 〈列王記上第12章:〈王国の分裂〉〉 [列王記・上]

 列王記上第12章です。

 王上12:1-33〈王国の分裂〉
 ソロモンが崩御してイスラエルに黄昏の刻が訪れた。レハブアムは、ヤロブアムを代表とする民らの願いに厳しくあたったので支持を失い、ただユダのイスラエル人にのみ王として権勢を保った(王上12:16-17)。
 主は王上11:37にてシロの預言者アヒヤを通してヤロブアムへ約束した━━わたしはあなたを選ぶ、イスラエルの王となり望みのままに支配せよ、と。
 それは現実となった。ユダを除くすべてのイスラエルは、ヤロブアムを王に立て、これに従った(王上12:20)。
 民の反逆に遭ってエルサレムへ逃れたレハブアムは、ユダの全家とベニヤミンのなかから180,000人の戦士を選り抜いて軍を整え、王権奪回のためイスラエルに戦いを挑もうとした。が、神の人シェマヤに主/神の言葉が臨んだので、断念してエルサレムへ帰った。
 「あなたたちの兄弟イスラエルに戦いを挑むな。それぞれ自分の家に帰れ。こうなるように計らったのはわたしだ。」(王上12:24)

 ヤロブアムは修復なったエフライム山地のシケムに住まい、ペヌエルを築き直していた。
 その一方で彼は、ダビデの家に権勢が戻り、再び彼(か)の家の子らの御代が続いてゆくのでは、との猜疑に囚われていた。
 そこで、金の子牛の象(ex:出32:4)を2体作り、それぞれダンとベテルに置いた。また、聖なる高台に祭壇を築き、レビ人でない者を祭司に任命し、いけにえをささげた。
 「彼は勝手に定めたこの月、第八の月の十五日に、自らベテルに作った祭壇に上った。彼はイスラエルの人々のために祭りを定め、自ら祭壇に上って香をたいた。」(王上12:33)

 列王記上第12章は、北王国と南王国が如何にして分裂するに至ったかを語った章です。行間を含めて読みこむことが必要になってくる章かもしれません。
 北方部族を離反させたことで、自らの勢力を著しく衰えさせたレハブアムの失策。それは、長老たちの賢明な意見をないがしろにして若者らの浅薄な意見を採用したことから生じた、イスラエル歴代の王たちが犯したなかで最大の失策といってよいものでした。
 ダビデの家の子に代わってイスラエル(北王国)の王となったヤロブアムが、早々に主の命令に背いているのがおわかりでしょうか。出エジプト記やレビ記、申命記の該当箇所をさらっておくことを、記憶を新たにする意味でもお奨めします。ヤロブアムには罰として主の怒りが、呪いがくだる日が、間もなくやってきます。



 AXNミステリにて放送中の『逃亡者』を観るのが、最近のいちばんの楽しみです。
 デビッド・ジャンセン演じるリチャード・キンブル(逃亡者)の影ある魅力、バリー・モース演じるジェラード警部の存在感、骨太の演出と脚本が、たまりません。◆

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