第0381日目 〈列王記上第14章:〈ヤロブアムの子の病死〉&〈ユダの王レハブアム〉〉 [列王記・上]

 列王記上第14章です。

 王上14:1-20〈ヤロブアムの子の病死〉
 不忠な行いを続けるヤロブアムの家に悲しみが襲った。息子アビヤが病にかかったのである。ヤロブアムは妻に、変装し贈り物を持って、シロへ出立するよういった。預言者アヒヤならならこの幼な子がどうなるか知っている、と。
 預言者アヒヤは老いて目がかすむまでになっていたが、事前に主がヤロブアムの妻の来訪を教えていた。預言者は、主の言葉を彼女に告げた、彼はこういった、━━
 「あなた(ヤロブアム)はこれまでのだれよりも悪を行い、行って自分のために他の神々や、鋳物の像を造り、わたしを怒らせ、わたしを後ろに捨て去った。それゆえ、わたしはヤロブアムの家に災いをもたらす。ヤロブアムに属する者は、イスラエルにおいて縛られている者も、解き放たれている者も、男子であれば、すべて滅ぼし、人が汚物を徹底的にぬぐい去るように、わたしはヤロブアムの家に残る者をぬぐい去る。ヤロブアムに属する者は、町で死ねば犬に食われ、野で死ねば空の鳥の餌食になる。」(王上14:9-11)
 ヤロブアムの息子アビヤは死んだ。が、主の目には、ヤロブアムの家でまだマシと思われる男子、いくらか良いと映る者はこのアビヤだけであったため、アビヤは先祖の墓に入ることを許された。
 主は預言者アヒヤを通じて、ヤロブアムの家を断絶させる者を自分のために立てる、と宣言した。それが、ヤロブアム没して北王国イスラエルの王となる彼の子ナダブであった。
 ヤロブアムの在位は22年。先祖と共に眠りに就いた。。

 王上14:21-31〈ユダの王レハブアム〉
 レハブアムの母ナアマはアンモン人であった。ユダのイスラエル同様に乱れて、主の怒りを買っていた。曰く、━━
 「ユダの人々は、主の目に悪とされることを行い、その犯した罪により、先祖が行ったすべてのことにまさって主を怒らせた。彼らもまたあらゆる高い丘の上と、茂った木の下に、聖なる高台を築き、石柱、アシュラ像を建てた。その地には神殿男娼さえいた。彼らは、主がイスラエルの前から追い払われた諸国の民のすべての忌むべき慣習に従った。」(王上14:22-24)
 それゆえもあってか、レハブアムの御代になって5年目、エジプトの王シシャク(王上11:40)がエルサレムに攻めのぼった。ファラオはエルサレムの神殿と王宮を襲い、ソロモンが作った金の盾を始めとしてあらゆる宝物を略奪していった。
 レハブアムは南王国ユダの王として17年の間エルサレムに在位し、崩御しては“ダビデの町”シオンに葬られた。レハブアムの跡を継いだのは、その子アビヤムである。

 自業自得といえばよいのか、イスラエルにもユダにも主の怒りが降る。
 カナン入植前後にも優る主の怒りの凄まじさに、注目すべきでしょう。
 アヒヤ、アビヤ、アビヤム。似た名前が頻出するので、混乱しないで。
 これから暫く、イスラエルの王とユダの王についての挿話が続きます。



 NHK-FMでヴィラ=ロボスの代表作《ブラジル風バッハ》全曲を聴きました。没後50年を記念しての演奏会の録音。これまで聴く気の起こらなかった曲ながら、これは実に良いゾ、と耳をそばだてながらじっくり宵の刻まで聴いていました。明日、タワーレコードへ物色に行こうかな。
 夕食後は『逃亡者』と成海璃子主演『罪とか罰とか』を観ました。『罪とか罰とか』の感想は後日にでも。◆

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