第0383日目 〈列王記上第16章:〈イスラエルの王バシャ〉、〈イスラエルの王エラ〉他&鳩山首相所信表明演説〉 [列王記・上]

 列王記上第16章です。

 王上16:1-7〈イスラエルの王バシャ〉
 バシャ王もまた、ヤロブアムと同じ轍を踏み、すべての罪を犯して、主の怒りを招いた者である。ゆえに主の言葉がハナニの子預言者イエフに臨んだ。曰く、わたしはヤロブアム同様バシャとその家の者をこの地より一掃する、と(王上16:2-4)。
 イスラエルの王バシャの事績、すべての行い、功績は『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。
 崩御しては王都ティルツァに埋葬され、その子エラが次王となった。

 王上16:8-14〈イスラエルの王エラ〉
 南王国ユダがアサ王第26年に、北王国イスラエルの王に即位したのはエラである。御代は2年続いた。
 即位した翌る年、戦車隊半分の長であった家臣ジムリが謀反を起こし、宮廷長宅で泥酔していたエラ王を討ち、イスラエルの新王となった。南王国ユダがアサ王第27年のことである。ジムリはエラの家の者をことごとく滅ぼした。
 「これは、バシャのすべての罪と、その子エラの罪のため、すなわち彼らが自ら罪を犯し、またイスラエルに罪を犯させ、空しい偶像によって、イスラエルの神、主の怒りを招いたのである」(王上16:13)
 イスラエルの王エラの事績、すべての行いは『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

 王上16:15-22〈イスラエルの王ジムリ〉
 南王国ユダがアサ王第27年に、北王国イスラエルの王に即位したのはジムリである。御代は7日間続いた。
 ジムリがエラ前王を討ったとき、イスラエルの民は対ユダ戦のためペリシテ領ギベトンの周縁に陣を敷いていた。ジムリの謀反を知ると民は軍の司令官オムリを王に立て、ギベトン周縁の陣を解いて、王都ティルツァにのぼった。ジムリ王は町が包囲されるのを見て、王宮に火を放って自害した。これもジムリがヤロブアムと同じ轍を踏み、主の怒りを招いたためである。
 イスラエルの民はオムリ支持派とギナトの子ティブニ支持派に分かれていたが、ティブニ急死を受けてティブニ派は瓦解、オムリ派が数を増してオムリ王が誕生したのである。
 イスラエルの王ジムリの事績、彼の謀反は『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。

 王上16:23-28〈イスラエルの王オムリ〉
 南王国ユダがアサ王第31年に、北王国イスラエルの王に即位したのはオムリである。御代は12年続いた。
 オムリ王もヤロブアムと同じ轍を踏み、かつこれまでの誰よりも主の目に悪と映ることをした。
 また、シェメルからサマリアの山を買い取り、頂に町を築いて「サマリア」と名附けた。
 イスラエルの王オムリの事績と功績、すべての行いは『イスラエルの王の歴代誌』に記されている。
 崩御しては新王都サマリアに埋葬され、その子アハブが次王となった。

 王上16:29-34〈イスラエルの王アハブ〉
 南王国ユダがアサ王第38年に、北王国イスラエルの王に即位したのはアハブである。御代は22年続いた。王は戦場で倒れて息を引き取った(王上22:35)。
 アハブ王はヤロブアムと同じ轍を踏み、かつ前王以上に主の目に悪と映ることを行って、主の怒りを招いた。すなわち、━━
 「彼(アハブ)はネバトの子ヤロブアムの罪を繰り返すだけでは満足せず、シドン人の王エトバアルの娘イゼベルを妻に迎え、進んでバアルに仕え、これにひれ伏した。サマリアにさえバアルの神殿を建て、その中にバアルの祭壇を築いた。アハブはまたアシェラ像を造り、それまでのイスラエルのどの王にもまして、イスラエルの神、主の怒りを招くことを行った。」(王上16:31-33)
 ━━ところでアハブ王の御代、ベテルのヒエルなる者がエリコの町、廃墟と化して長く見捨てられていた、あのエリコの町を再建しようとした。
 が、既に警告されていた通り、基礎を据えたとき長子アビラムが、城門に扉を取り付けたとき末子セグブが、それぞれ死んだ。これはヨシュ6:26で、主がヨシュアを通じて警告していたことである。

 北王国イスラエルの王はことごとく主の思いに背き、怒りを招いて消えてゆく。過去のあやまちを正すこともなく、大地に還ってゆく。その様を、我らはこの章で見ました。
 が……、諸王の愚かさを笑える者など、果たしてあり得ましょうか?



 録り溜めした『逃亡者』を観て、編集してDVDに落としています。
 する内、確か赤川次郎が一、二行これに触れたエッセイがあったはずと思い出し、以来探しています。が、見つからない。何で読んだのかなぁ……。

 鳩山首相の所信表明演説を昨日聞き、今日読む。なんの引っかかりもなく、するすると脳みそに、耳に入ってくる。これ程平明でわかりやすいのは小泉元首相以来か。
 もっとも、こうした語り方を採用した以上は具体的な政策の説明など至難の業。それらは国会論戦でじゅうぶん云々できる、そのときやればよい。所信表明演説でしか語れぬことを最優先すべきですから、この内容は一部が批判する程でもないでしょう(故人献金疑惑にもう少し説明があってもよかった、と思うのは事実ですが)。
 鳩山政権/内閣には未だ疑問符が多くあるので支持する気になれませんが、かつての細川-羽田政権よりはずっと希望が持てそうだ、という思いがしています。◆

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