第0389日目 〈列王記上第20章:〈イスラエルとアラムの戦い〉3/3〉 [列王記・上]

 列王記上第20章です。

 王上20:35-43〈イスラエルとアラムの戦い〉3/3
 預言者の一人が主の言葉に従って隣人に、私を打て、と命じた。が、隣人はそれを拒んだ。主の御声に聞き従わなかったとして、隣人は獅子に噛み殺されてしまった。
 預言者の一人が主の言葉に従って隣人に、私を打て、と再び命じた。隣人はそれに従い、預言者を打って傷を負わせた。
 その預言者は去り、目に包帯をして、道ばたでアハブ王を待った。王が通ると、預言者は作り話をした、━━
 戦場にいると、或る人が戦列を離れて、私に、連れている男を見張れ、といった。が、私があれこれしている間にその男はいなくなってしまった。約束したように、その男の命の代わりに私は自分の命か銀1キカルを支払わなくてはならない、━━と。
 王は答えた。お前の裁きはお前が下した通りとなるだろう、と。
 預言者は包帯を取って、王にこういった、━━
 「主はこう言われる。『わたしが滅ぼし去るように定めた人物をあなたは手もとから逃したのだから、あなたの命が彼の命に代わり、あなたの民が彼の民に代わる。』」(王上20:42)
 北王国イスラエルの王アハブは機嫌を損ねて、サマリアへ帰還した。

 「わたしが滅ぼし去るように定めた人物」とは、聖絶するよう命じていた、この場合はアラムの王ベン・ハダドを指し、「あなたは手もとから逃した」とは協定を結び、帰国させたこと(王上20:13)をいいます。
 この点をティンデル:ワイズマン『列王記』は、「行動による比喩表現を用い、アハブに神の啓示された意志に逆らい、ベン・ハダデに対する裁きを先送りした彼の無定見と罪を自覚させようとした。これは、イスラエルに死と破壊という高い犠牲を払わせることになり(Ⅱ列王10・32参照)、延(ひ)いては北王国の最後的陥落へと至るのである」(P210)と説明する。これに付け加えるべき言葉は、一つもない。



 ストラヴィンスキーのジャズ作品を聴いています。コロンビア・ジャズ・コンボとコロンビア室内アンサンブルと協演した自作自演版(SONY 88697561702)。
 八重奏曲と《エボニー・コンチェルト》が特に良い! 後者のソロはベニー・グッドマン(バルトークの《コンストラクツ》もこの人でした)。この「隅々までわかっていますよ」的な風格と軽妙さに、やはり他からは得られぬ捨て難い魅力を感じるのです。
 嗚呼、それにしても悔やまれるのは、自作自演コンプリート・ボックス入手に失敗したあの事件!!
 作曲家・演奏家の自作自演で好きなのは、このストラヴィンスキーとラフマニノフ、フルトヴェングラー、ブーレーズ、ブリテンです。あら、意外とノーマルな面子だこと。◆

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