第0506日目 〈歴代誌下第10章:〈王国の分裂〉〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第10章です。
 並行箇所は王上11:26-40〈ソロモンの背信とその結果〉、同12:1-19〈王国の分裂〉。

 代下10:1-19〈王国の分裂〉
 ソロモンの崩御後、レハブアムと全イスラエルの民はシケムへ行った。新しい王の即位のためである。ソロモンに反旗を翻してエジプトへ逃れていたネバトの子ヤロブアムも、シケムへ来ていた。
 ヤロブアムは新王レハブアムに嘆願した、前王が我らに課した、苛酷な軛を軽くしてください、と。そうしてくれたら、我らはあなたにお仕えします、とも。
 レハブアムは、3日経ったら再た来るよういって、ヤロブアムを下がらせた。レハブアムは、まず(ソロモン時代から仕える)長老たちに相談した。長老たちは、ヤロブアムらに課された軛を軽減するよう提言した。が、レハブアムはそれを捨て、共に育った若者たちに相談した。若者たちは課された軛を更に重くせよ、と主張した。王は、それを是とした。
 3日が過ぎ、ヤロブアムとその民がやって来た。王は彼らに厳しい言葉を与え、恩赦を赦さなかった。
 「王は民の願いを聞き入れなかった。こうなったのは神の計らいによる。主は、かつてシロのアヒヤを通じてネバトの子ヤロブアムに告げられた御言葉をこうして実現された。」(代下10:15 ex;王上11:37-38)
 ヤロブアムとそのすべての民は不満の声をあげた。彼らはいった、「ダビデの家に我々の受け継ぐ分が少しでもあろうか。エッサイの子と共にする嗣業はない。イスラエルよ、それぞれ自分の天幕に帰れ。ダビデよ、今後自分の家のことは自分で見るがよい」(代下10:16)と。
 斯くしてレハブアムは、王都エルサレムを擁すユダとベニヤミンの町々に住むイスラエル人に対してのみ王として在り続けた。イスラエル北方10部族はレハブアムが交渉人として送りこんだ労役の監督ハドラムを石で打ち殺した。こうしてイスラエルはユダ、ダビデの家に背くようになった。

 一言だけ。北のイスラエルは南のユダに対する背反者とされましたが、歴代誌はイスラエルの存在を否定しているのではありません。
 あと、旧約聖書続編(外典)に収められる「シラ書(集会の書)」から、王国分裂に関して触れている箇所があるので、ここに引いておきます。むろん、後にシラ書の読書ノートでも触れるつもりでおりますので。「あなた」とはソロモンのことであります。
 「しかし、あなたは女たちの傍らに身を横たえ、
  肉欲のとりこになった。
  あなたは自分の栄誉に恥を塗り、
  子孫を汚した。
  そのため、子らの上に神の怒りを招き、
  あなたの愚かさのゆえに彼らに苦しみを負わせた。
  国は二つに分かれ、
  エフライムから反逆の王国が始まったのである。」(シラ47:19-21)



 志を持って生きよう。志さえあれば、人からどんな目で見られたって、どんな色眼鏡で見られたって、どんな風に思われていたって、心正しく歩いてゆけるよ、まっすぐに。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。