第0509日目 〈歴代誌下第13章:〈ユダの王アビヤ〉〉 [歴代誌・下]
歴代誌下第13章です
並行箇所は王上15:1-8〈ユダの王アビヤム〉。
代下13:1-23〈ユダの王アビヤ〉
北王国イスラエルがヤロブアム王第18年の時、南王国ユダにはレハブアムのあとを承けてその子アビヤ(※1)が新しい王として即位した。アビヤの御代にも北王国との争いは続いた。
80万の選り抜かれた兵を率いるヤロブアムの前に、40万の戦士を連れたアビヤが立ち塞がった。アビヤはエフライム山地のツェマライム山(※2)の山頂に立って、迫るヤロブアムの軍勢に向かって、いった、━━
「イスラエルの神、主が、塩の契約(※3)をもって、イスラエルを治める王権をとこしえにダビデとその子孫に授けられたことを、あなたたちが知らないはずはない。(中略)そして今あなたたちは、おびただしい軍勢と、ヤロブアムがあなたたちのために造って神とした金の子牛を頼みとして、ダビデの子孫の手にある主の王国に立ち向かおうとしている。また主の祭司であるアロンの子らとレビ人を追い払い、諸国の民と同じように自分たちの祭司を立てているではないか。(中略)しかし、我々にとっては、主が我々の神であり、我々は、その主を捨てはしない。主に仕える祭司はアロンの子孫とレビ人で、その使命を果たしている。(中略)我々は我々の神、主に対する務めを守っているが、あなたたちはそれを捨てた。見よ、神が頭(かしら)として我々と共におられ、その祭司たちは、あなたたちに対する進軍のラッパを吹き鳴らそうとしている。イスラエルの人々よ、勝ち目はないのだから、あなたたちの先祖の神、主と戦ってはならない。」(代下13:5,8-12)
……が、ヤロブアムはそれに耳を傾けなかったのである。彼は軍を二分し、伏兵をアビやらユダの背後に回らせた。気附くとユダは前も後ろもイスラエルに挟まれていた。
ユダは主に助けを求めて叫び、レビ人はラッパを高らかに吹いた。すると、主の力がヤロブアムとイスラエルのすべての兵を撃退した。「イスラエルの人々はユダの人々の前から逃げ去り、神は彼らをユダの人々の手に渡された。アビヤとその軍隊は彼らを撃ち、大打撃を与えた。イスラエルのえり抜きの兵士たち五十万が剣で倒された。このとき、イスラエルの人々は屈し、ユダの人々は勝ち誇った。先祖の神、主を頼みとしたからである。」(代下13:16-18)
ヤロブアムは、アビヤの御代が続く間、二度と勢力を回復できなかった。
━━ここで語られた以外のアビヤの事績、言動は、『預言者イドの解説』(※4)に記録されている。彼の御代は王都エルサレムにて3年続いた。
崩御するとアビヤは先祖と共に眠りに就き、遺体は“ダビデの町”シオンに埋葬された。そのあとを承けて、アビヤの子アサが、新しく南王国ユダの王位に就いた。
※1→アビヤの母は、代下13:2ではギブア出身ウリエルの娘ミカヤとするが、王上15:2や代下11:20,22ではアブサロムの娘マアカとする。
※2「エフライム山地のツェマライム山」→北王国と南王国の国境沿いにある、エフライム山地にある山。
※3「塩の契約」→塩の永続性に準(なぞら)えて、契約の永遠を示す。
※4「『預言者イドの解説』」→歴代誌著者が執筆に当たって典拠とした原資料の一つ。散逸。
いまでは仕事帰りのスタバで行うブログ原稿と小説の執筆が、最良なる自己再生の手段となっております。干上がりかけた細胞がだんだんと潤ってゆくような、そんな幸福な気分。これであと、あの人がいてくれれば、申し分なし。◆
並行箇所は王上15:1-8〈ユダの王アビヤム〉。
代下13:1-23〈ユダの王アビヤ〉
北王国イスラエルがヤロブアム王第18年の時、南王国ユダにはレハブアムのあとを承けてその子アビヤ(※1)が新しい王として即位した。アビヤの御代にも北王国との争いは続いた。
80万の選り抜かれた兵を率いるヤロブアムの前に、40万の戦士を連れたアビヤが立ち塞がった。アビヤはエフライム山地のツェマライム山(※2)の山頂に立って、迫るヤロブアムの軍勢に向かって、いった、━━
「イスラエルの神、主が、塩の契約(※3)をもって、イスラエルを治める王権をとこしえにダビデとその子孫に授けられたことを、あなたたちが知らないはずはない。(中略)そして今あなたたちは、おびただしい軍勢と、ヤロブアムがあなたたちのために造って神とした金の子牛を頼みとして、ダビデの子孫の手にある主の王国に立ち向かおうとしている。また主の祭司であるアロンの子らとレビ人を追い払い、諸国の民と同じように自分たちの祭司を立てているではないか。(中略)しかし、我々にとっては、主が我々の神であり、我々は、その主を捨てはしない。主に仕える祭司はアロンの子孫とレビ人で、その使命を果たしている。(中略)我々は我々の神、主に対する務めを守っているが、あなたたちはそれを捨てた。見よ、神が頭(かしら)として我々と共におられ、その祭司たちは、あなたたちに対する進軍のラッパを吹き鳴らそうとしている。イスラエルの人々よ、勝ち目はないのだから、あなたたちの先祖の神、主と戦ってはならない。」(代下13:5,8-12)
……が、ヤロブアムはそれに耳を傾けなかったのである。彼は軍を二分し、伏兵をアビやらユダの背後に回らせた。気附くとユダは前も後ろもイスラエルに挟まれていた。
ユダは主に助けを求めて叫び、レビ人はラッパを高らかに吹いた。すると、主の力がヤロブアムとイスラエルのすべての兵を撃退した。「イスラエルの人々はユダの人々の前から逃げ去り、神は彼らをユダの人々の手に渡された。アビヤとその軍隊は彼らを撃ち、大打撃を与えた。イスラエルのえり抜きの兵士たち五十万が剣で倒された。このとき、イスラエルの人々は屈し、ユダの人々は勝ち誇った。先祖の神、主を頼みとしたからである。」(代下13:16-18)
ヤロブアムは、アビヤの御代が続く間、二度と勢力を回復できなかった。
━━ここで語られた以外のアビヤの事績、言動は、『預言者イドの解説』(※4)に記録されている。彼の御代は王都エルサレムにて3年続いた。
崩御するとアビヤは先祖と共に眠りに就き、遺体は“ダビデの町”シオンに埋葬された。そのあとを承けて、アビヤの子アサが、新しく南王国ユダの王位に就いた。
※1→アビヤの母は、代下13:2ではギブア出身ウリエルの娘ミカヤとするが、王上15:2や代下11:20,22ではアブサロムの娘マアカとする。
※2「エフライム山地のツェマライム山」→北王国と南王国の国境沿いにある、エフライム山地にある山。
※3「塩の契約」→塩の永続性に準(なぞら)えて、契約の永遠を示す。
※4「『預言者イドの解説』」→歴代誌著者が執筆に当たって典拠とした原資料の一つ。散逸。
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