第0512日目 〈歴代誌下第16章:〈ユダの王アサ〉3/3〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第16章です。
 並行箇所は王上15:16-24〈ユダの王アサ〉、但し預言者ハナニの件りは含まれない。

 代下16:1-14〈ユダの王アサ〉3/3
 南王国ユダはアサ王第36年、バシャ王が率いる北王国イスラエルの軍勢に攻め入られた。彼らはユダ領北部のラマに砦を築き、南王国の動きを封じようとした。
 そこでアサ王は主の神殿から金と銀を取り出して、北王国の向こうに控えるアラムの王ベン・ハダドヘ贈った。それから、イスラエルとの同盟を破棄して、ユダ領内に駐屯する北王国の軍隊を撤退させてくれるよう頼んだ。かつてソロモンとベン・ハダドの父の間には同盟があり、アサとベン・ハダドの間にも同盟が結ばれていたからである。
 ベン・ハダドはそれを是とし、イヨンやダン、アベル・マイム(※1)やナフタリといった北王国の北方にある町々と、すべての補給基地を攻撃した。バシャ王が率いるイスラエル軍はラマの砦の建設を放棄し、ユダから撤退していった。
 そのとき、先見者ハナニ(※2)がアサ王に、こういった、━━
 「あなたはアラム王を頼みとし、あなたの神、主を頼みとしなかった。それゆえ、アラムの王の軍隊はあなたの支配を離れる。クシュ人とリビア人は非常に多くの戦車と騎兵を有する大きな軍隊であったが、あなたが主を頼みとしたので、主は彼らをあなたの手に渡されたではないか(※3)。主は世界中至るところを見渡され、御自分と心を一つにする者を力づけようとしておられる。この事について、あなたは愚かだった。今後、あなたには戦争が続く。」(代下16:7-9)
 これを聞いてアサは激怒し、先見者ハナニを投獄した。またそのとき王は、民のなかの或る者たちを虐待した(※4)。
 アサ王はその第39年に足の病にかかったが、その最中であっても主を求めず医者に頼った。そうして第41年に崩御した。
 王の事績は初期のことも後期のことも、『ユダとイスラエルの列王の書』(※5)に記されている。崩御して後、遺体は“ダビデの町”シオンに埋葬され、先祖の列に加えられた。
 「彼はダビデの町に掘っておいた墓に葬られた。人々は特別な技術で混ぜ合わせた種々の香料の満ちた棺に彼を納め、また彼のために非常に大きな火をたいた。」(代下16:14)

 アサ王は主を信じる一方で、現実的な考えを持った王であった、とも見られるのではないでしょうか?
 ※1「アベル・マイム」→王上15:20に出る町、アベル・ベト・マアカの異名。本章にのみ記載。
 ※2「先見者ハナニ」→本章でのみ活躍。王上16:1,7に拠れば預言者イエフの父。
 ※3 「クシュ人とリビア人は」云々→代下12:3、リビア人やスキイム人を率いてきたエジプトの王シシャクの撃退と、代下14:11-12,クシュ人の王ゼラの撃退を指す。
 ※4「民のなかの或る者たちを虐待した」→不明。民のなかのハナニ派(支持者・縁者など)のことか。
 ※5 「『ユダとイスラエルの列王の書』」→歴代誌著者が執筆に当たって典拠とした原資料の一つ。『ユダの王の歴代誌』(王上15:23)と同一書か。



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