第0531日目 〈歴代誌下第34章:〈ユダの王ヨシヤ〉1/3〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第34章です。
 並行箇所は、王下22:1-23:3〈ユダの王ヨシヤ〉。

 代下34:1-33〈ユダの王ヨシヤ〉1/3
 父王アモンのあとを承けて8歳でユダの王に即位したヨシヤは、主の目に正しいと映ることをことごとく行って父祖ダビデの道を歩み、右にも左にもそれることがなかった。彼は、アッシリアにより滅亡して以来ユダ領となっていた旧北王国領すなわちマナセやエフライム、ナフタリを始めとしてイスラエル全土を巡幸して、アシェラ像やバアルの祭壇など異神信仰にまつわる諸々のものを片端から打ち壊した。
 その治世第18年、すなわち26歳のとき、ヨシヤは神殿の修復に着手した。主の神殿に民が納めた献金は工事監督者に渡され、それぞれの工事担当者によって建材や石材の購入などに使われた。
 神殿が着々と修復されている頃、祭司ヒルキヤが、モーセの律法の書を発見した。それは書記官シャファンを介してヨシヤ王の許へ持ちこまれた。シャファンによって律法の書が朗読されると、王は自らの衣を引き裂いた。
 王は、書記官シャファンを含む家臣たち数人を女預言者フルダの許へ遣わした。彼女は彼らにいった、王にこう伝えよ、主はこう仰っている、と。曰く、━━
 「主はこう言われる。見よ、わたしはこの所とその住民に災いをくだし、ユダの王の前で読み上げられた書に記されているすべての呪いを実現する。彼らがわたしを捨て、他の神々に香をたき、自分たちの手で作ったすべてのものによってわたしを怒らせたために、わたしの怒りはこの所に向かって注がれ、消えることはない。主の心を尋ねるためにあなたたちを使わしたユダの王にこう言いなさい。あなたが聞いた言葉について、イスラエルの神、主はこう言われる。あなたはこの所とその住民についての主の言葉を聞いて心を痛め、神の前にへりくだり、わたしの前にへりくだって衣を裂き、わたしの前で泣いたので、わたしはあなたの願いを聞き入れた、と主は言われる。見よ、わたしはあなたを先祖の数に加える。あなたは安らかに息を引き取って墓に葬られ、わたしがこの所とその住民に下す災いのどれも、その目で見ることはない。」(代下34:24-28)
 これを聞くとヨシヤはすべての民を集ると共に神殿に登り、契約の書(律法の書)のすべての言葉を、彼らに読んで聞かせた。
 「それから、王は自分の場所に立って主の御前で契約を結び、主に従って歩み、心を尽くし、魂を尽くして主の戒めと定めと掟を守り、この書に記されている契約の言葉を実行することを誓った。王はエルサレムとベニヤミンにいるすべての者に誓わせた。エルサレムの住民は先祖の神、その神の契約に従って行動した。(中略)
 彼(ヨシヤ)が生きている間、彼らは先祖の神、主に従う道からはずれることはなかった。」(代下34:31-33)

 敢えて記すべき言葉が、ここにありましょうか?



 思いがけなく遭遇してわずかな箇所を読んだだけで引きずり込まれて買いこんだ、エドワード・バンカーの『ストレート・タイム』(角川文庫)。一緒に『ドッグ・イート・ドッグ』(ハヤカワ文庫)も購入した。元犯罪者の書いたノワールということで、内容はあまりにリアルで、圧倒的。感嘆するより他にない。エルロイのみがこれに比肩するのではないか。
 このバンカーの小説、一癖も二癖もある、有り体にいってここにもあるあすこにもある、というミーちゃんハーちゃん的な代物ではない、とだけ申し上げておく。
 でも、最近ブックオフやらで買いこむ小説は、ハードボイルドとノワールが多いなぁ。馬鹿とエゴイストとパープリンが織りなすドストエフスキー『白痴』の反動か。暴言を吐かせてもらうが、ドストエフスキーって長いものを書く才能はあったかもしれないが、物語を紡いで語る才能は無かったンじゃぁなかろうか、と、そんな気さえしてならぬのである、この「作者がいちばん愛していた作品」という『白痴』を読んでいると。◆