第0556日目 〈エズラ記第2章:〈帰還した捕囚の民〉〉 [エズラ記]

 エズラ記第2章です。

 エズ2:1-70〈帰還した捕囚の民〉
 これはゼルバベルをリーダーとして、第一次ユダ/エルサレムへの帰還を果たした民の一覧である。ゼルバベルはかつて代下36:6でバビロニアの捕虜となったヨヤキム王の孫にあたる。
 ゼルバベルの他に帰還者の指導にあたったのは、━━
 ・イエシュア
 ・ネヘムヤ
 ・セラヤ
 ・レエラヤ
 ・モルドカイ
 ・ビルシャン
 ・ミスパル
 ・ビグワイ
 ・レフム
 ・バアナ
である。なお、モルドカイは後に「エステル記」で再登場を果たす。
 帰還したイスラエルの男子の数は、パルオシュの一族やベツレヘムの男子など総計24,144人であった。
 帰還した祭司の一族はエダヤの一族、即ちイエシュアの家族やイメルの一族など総計4,289人であった。
 帰還したレビ人は、イエシュアとカドミエルの一族など総計74人であった。
 帰還した詠唱者は、アサフの一族128人であった。
 帰還した門衛の一族は、シャルムの一族やアテルの一族など総計139人であった。
 神殿の使用人として帰還したのはツィハやハスファなど35の一族、ソロモンの使用人として帰還したのはソタイやソフェレトなど10の一族で、両者の一族の総計は392人であった。

 時同じくしてペルシアの各地━━テル・メラ、テル・ハルシャ、ケルブ、アダン、イメルからユダ/エルサレムへ帰還した者もあった。彼らのうち、以下の一族の者は、「自分の家族と血筋が、イスラエルに属するかどうか示せなかった」(エズ2:59)。
 ・デラトの一族
 ・トビヤの一族
 ・ネコダの一族 その総計652人。
 また祭司の一族のうちで、ホバヤとハコツ、バルジライの一族は、「自分たちの家系の記録を捜したが発見できず、祭司職に就くことを禁じられた。」(エズ2:62)さりげなく酷(むご)い一文であった。
 一方捕囚から解放されたユダの民がエルサレムに到着した際、ペルシア王キュロスの命により旧王都を統治していた総督は、ウリムとトンミムを身につけた祭司が立つまで、彼らが聖なる食べ物に与ることを禁じた。

 ━━エルサレムに到着した。ユダの民は帰還を果たした。
 家長の幾人かは灰燼に帰して崩落した主の神殿(の跡地)に赴き、その地に新たな神殿、いわゆる<第二神殿>を再建するため、それぞれが随意の献げ物をささげた。
 「祭司、レビ人、民の一部、詠唱者、門衛、神殿の使用人はそれぞれ自分たちの町に住んだ。イスラエル人は皆それぞれ、自分たちの町に住んだ。」(エズ2:70)

 ゼルバベルについて。これまでの旧約の展開なら、民はゼルバベルを新たな指導者/統治者として戴き、必然的に彼を中心とした記述がされていたでしょう。
 が、既に捕囚を経験した彼らにとって、真に自分たちが生活の拠り所とし、かつ指針と仰ぐのは、先祖の神、主である、と認識した。ゆえにゼルバベルが捕囚前のような統治者(候補)として表舞台に登場してこなかったのだ、と考えられるのでありましょう。



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