第0558日目 〈エズラ記第4章:〈工事の中断〉、〈アルタクセルクセス王への書簡〉&〈アルタクセルクセス王の返事〉〉 [エズラ記]

 エズラ記第4章です。

 エズ4:1-5〈工事の中断〉
 その地に住まっていたユダとベニヤミンの敵は神殿建築を中断させようと画策し、ゼルバベルと家長たちに取り入って自分たちの信仰を偽り、作業を内部から攪乱させようとした。
 が、ゼルバベルに、これは自分たち捕囚の子らに課せられた仕事なのであなた方の手を借りるわけにはいきません、と断られると、「その地の住民は、建築に取りかかろうとするユダの民の士気を鈍らせ脅かす一方、ペルシアの王キュロスの存命中からダレイオスの治世まで、参議官を買収して建築計画を挫折さえようとした。」(エズ4:4-5)

 エズ4:6-16〈アルタクセルクセス王への書簡〉
 ペルシアの四代目の王クセルクロスの治世、ユダとベニヤミンの敵によりエルサレムとユダの住民に対して告訴状が書かれた。
 続く五代目の王アルタクセルクセスの治世には、特に行政官レフムと書記官シムシャイによってエルサレムの現況についての書簡が(王宛に)書かれて届けられた。内容を要約すれば以下の如し、━━
 かつての捕囚の民は反逆と悪意の都としてエルサレムを再建している、殊に基礎が据えられた城壁の工事が完了すればペルシア王を大いに脅かすことになろう、昔の記録を調べ給へ;そこには歴代の王と諸州に損害を与え反逆を繰り返したが為に破壊されたエルサレムのことが記されているだろうから、と。
 その書簡は、こう警告して締め括られた、曰く、━━
 「この都が再建され、城壁が完成すれば、ユーフラテスの西方には、王の領土がなくなるということを、あらかじめお知らせします。」(エズ4:16)

 エズ4:17-24〈アルタクセルクセス王の返事〉
 翻訳された書簡を読んだアルタクセルクセス王は、行政官レフムと書記官シムシャイを中心とするサマリアとユーフラテス西方の彼らの同僚たちに返書を送った。内容は以下の通り、━━
 記録を調べたところ貴殿らがいうように、歴代にわたってエルサレムは反逆と反乱を繰り返してきたことが確認された。また、エルサレム([南王国]ユダ)にはいつの時代にも強い王がいてこれを統治し、ユーフラテス西方を支配し、種々の税を納めさせていたことも確認された。エルサレムで行われている工事を即刻やめさせよ、国家と王室に損益が及ばぬうちに。━━
 このアルタクセルクセス王の書簡は複本が作られ、行政官レフムらの前で読みあげられた。彼らは直ちにエルサレムへ赴き、武力を以て工事を中断させた。
 「そのときから、エルサレムの神殿の工事は中断されたまま、ペルシアの王ダレイオスの治世第二年にまで及んだ。」(エズ4:24)

 希望に暗雲が立ちこめます。悪意に操られたペルシアの介入により、帰還した民の拠り所であった神殿の再建が危うくなった━━この事態に直面した民を襲った絶望は如何ばかりのものであったでしょうか?
 この時代のペルシア王の名と在位期間を下に書き留めておきます。
 1;キュロス        前550-530
 2;カンビュセス     前530-522
 3;ダレイオス(一世) 前522-486
 4;クセルクロス     前486-465
 5;アルタクセルクセス 前465-424
 これを念頭に置いて読むと、本文は年代的に錯綜してることがわかります。様々に議論があるそうですが、我らはここで深入りするのは避けましょう。そんなの学者センセーたちにお任せしておけばよい。
 エルサレム再建を快く思わぬ衆が、ペルシア王に疑惑の種を植え付けて成功した。神殿建築(エルサレム再建)はそれが為にしばし宙に浮いた。
 その事実を踏まえておけば、それでじゅうぶんでありましょう。



 昨夜は会社有志の飲み会に参加のため、ブログ更新が遅れて申し訳ありませんでした。
 でも、病みあがりだったけれど、行ってよかった! ここに来て、ようやく最高の仲間に巡り会えたように思います。旧財閥系不動産会社時代と同じような……。
 明日は会社主催のパーティー。じ、実は休みなので躊躇していましたが、他部署の人と知り合う良いチャンスなので、夜からえっちらおっちら出掛けることにしました。
 その前に、映画『ソラニン』か『シャッターアイランド』(吹き替え版)でも観てこようかな、と企み中……。◆

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