第0565日目 〈「ネヘミヤ記」前夜〉 [ネヘミヤ記]

 「エズラ記」のあとを承けて、聖書読書ノートは今日から「ネヘミヤ記」に入ります。
 崩れた城壁の再建と律法の書の朗読。これが、「ネヘミヤ記」が取り扱う題材であります。ここに於いて律法は民の知る言葉で語られ、エルサレムは神殿と城壁を備えた町として復活します。そうして最後は、ネヘミヤが果たした宗教改革に触れて締め括られるのです。
 「エズラ記」と「ネヘミヤ記」は他の書物に較べて読まれること少ない書物、と仄聞しますけれど(キリスト者でないわたくしには、その辺の事情はわかりませんが)、これらが旧約聖書で果たす役割は、新しいイスラエル(共同体)の誕生であり、ユダの民の再出発と受難の歴史の始まりを我らに知らせることであります。そうした意味では、頗る付きで重要な書物である、といえるのではないでしょうか。
 マコンヴィル著『ネヘミヤ記』序論の一節であります。「ネヘミヤ記の真の重要性は、煉瓦やモルタルでの建築作業にあるのではない。それは、神がそのご自身の民のために再び行動されており、また今後も行動されるという事実にあるのである。」(P24 新教出版社)
 主人公ネヘミヤはユダの人ながら、ペルシア帝国の高官。彼は城壁が崩れたままなのを哀しんで、アルタクセルクセス王の厚意により<総督>という立場で、12年の任期でエルサレムへ派遣(帰還)されたのでした。
 捕囚解放後のイスラエルに於いて、エズラと共に重要な役回りを担ったネヘミヤ。その彼の足跡を、我らは明日よりたどることに致します。



 LFJ開幕、か。所詮は過ぎた想いであったのか……? 否!!
 If as we're walking a hand should slip free,
 I'll wait for you.
 And should I fall behind,
 Wait for me.  
 (from B.Springsteen "IF I SHOULD FALL BEHIND")◆

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