第0570日目 〈ネヘミヤ記第5章:〈民の不正の解消〉〉 [ネヘミヤ記]

 ネヘミヤ記第5章です。

 ネヘ5:1-19〈民の不正の解消〉
 ユダの共同体は団結して外敵からの攻撃に備え、城壁の工事を進めた。が、その共同体の内部からは大きな訴えの声があがるようになり、不協和音が響くようになった。
 飢饉に見舞われて穀物が得られぬのに加えて、(ペルシア)王が課している重税に喘ぎ一家離散の危機に直面するユダの民。既に畑やぶどう畑が人手に渡り、子供を奴隷として売るのを余儀なくされた家もあった。
 わたしは憤りを覚えて、貴族や役人を非難した。あなた方は同胞から搾取してばかりではないか、と。「あなたたちの行いはよくない。敵である異邦人に辱められないためにも、神を畏れて生きるはずではないのか。」(ネヘ5:9)
 そこで、あらゆる負債は帳消しにされることとなった。貴族や役人はこれに同意した。わたしは祭司を呼んでこの誓いを守らせ、さらに、衣の折り重ねたところを振って、塵芥を払い落としながら、彼らにいった、━━
 「この約束を守らないものはだれでも、このように神によってその家と財産から離され、振るい落とされるように。このように振るい落とされて無一物となるように。」(ネヘ5:13)

 わたしネヘミヤは、アルタクセルクセス王の治世第20年にユダの長官に任命されて、この地に帰還した。以来、王の治世第32年に至までの間、給与は受け取らなかった。
 (わたしの)前任者とその家来たちの課した重税が、ユダの民の生活を逼迫させ、それが為に城壁工事は彼らに重荷となったからである。
 「神よ、わたしがこの民に尽くしたすべてのことを快く心に留めてください。」(ネヘ5:19)

 食糧自給率の低下、政権の失策と増税に次ぐ増税、未だ払底されぬ不況という、今も昔も代わらぬ問題が旧約聖書の時代にもあったことを、本章が炙り出しています。もっとも、本章のようにあっさりと問題が解決すれば、我々も幾分か気が紛れるのでしょうけれどね……。



 ジャズを聴きながらのドストエフスキーは、結構イケる。アール・クルーとハービー・ハンコックは特にオススメ! 但し、『悪霊』のみの実験なため、全般的な結果でないことはご承知置きを。
 たぶんだが、ドに続けてトルストイの『復活』とショーロホフの『人間の証明』、ソルジェニーツィンの『イワン・デニソーヴィチ』と短編集を読んだら、もうロシア文学には目を向けなくなると思う。例外は『巨匠とマルガリータ』か。
 忌憚なくいって、小説に求めるものが、基本的にこの国の文学(小説)にはない。プロット・叙述・描写・会話はむろん、なによりも<法悦>がない。そんなの、文学かもしらんが、小説では断じてない。
 露文を終えたら、まずはクリスティとウッドハウス、そして、ディケンズ!◆

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