第0581日目 〈エステル記第2章:〈エステル、王妃に選ばれる〉&〈モルデカイとエステル〉〉 [エステル記]

 エステル記第2章です。

 エス2:1-4〈エステル、王妃に選ばれる〉
 ワシュティ退位・追放からしばらく後、侍従たちが王にこういった。全国各州へ特使を送り、美しい乙女たちを集めて後宮の監督・宦官ヘガイに託し、そのなかに御目にかなう者あれば王妃とすれば如何か、と。
 クセルクセス王はそうすることにした。国内のすべての州に、その旨公布が出された。

 エス2:5-23〈モルデカイとエステル〉
 このクセルクセスの時代、要塞の都スサに一人のユダヤ人がいた。名をモルデカイ、かつてバビロン捕囚の際かの地へ連行された民の一人である。彼は伯父アビハイルの娘ハダサ、即ちエステルを養女としていた。
 そこへ件の公布がもたらされた。エステルも宦官ヘガイの許へ出された。ヘガイは彼女に好感を抱き、目をかけ、化粧品と食べ物と選り抜きの女官7人を与えて特別待遇した。エステルは養父の命令どおり、自分の属する民族と親元を明かさなかった。
 一年が過ぎた。美容期間の終わった乙女たちは、順番に王の許へ召されていった。夜行って朝帰ってきた。が、王に気に入られて再び召された者はなかった。
 しかし、エステルだけが例外だった。エステルはたちまち王の寵愛厚い女性となり、やがて王妃の冠を戴くこととなった。クセルクセス王の治世第7年の第10の月、即ちテベトの月のことだ。新たな王妃が選ばれ、盛大な酒宴が開かれた。世にいう“エステルの酒宴”である。

 さて、モルデカイ。
 彼はエステルの美容期間中、心配でたまらず、毎日王宮の前を行ったり来たりしていた(但し残念ながら、彼女が王妃に選ばれたときのモルデカイの感慨など、「エステル記」並びに旧約聖書は一言も触れていない)。
 エステルが王妃になって後、モルデカイは王宮の前で坐りこんでいた。すると、王の私室の番人である宦官ビグタンとテレシュが、理由はわからぬが王を倒す相談をしているのが聞こえた。彼は早速これをエステルに教え、エステルはモルデカイの名でこれを王に知らせた。2人の宦官は処刑され、事件は王の前で宮廷日誌に記された。

 2人の宦官が立てた計画がモルデカイの名で報告され、宮廷日誌に記されたこと。これはエス6でモルデカイ出世の鍵となります。エステル記後半では、モルデカイがユダヤ人迫害を白紙に戻す役回りを担うことになる。その意味では、宦官の処刑と宮廷日誌は重要な事件でありアイテムである、と申せるのではないでしょうか。
 なお、集められた乙女たちは1年の美容期間中、「六ヶ月間ミルラ香油で、次の六ヶ月間他の香料や化粧品で容姿を美しくする」(エス2:12)ことに専念させられたそうです。しかし、残念ですが男であるさんさんかには、このミルラ香油とか当時の美容について知識の持ち合わせがございません。お役に立てず、申し訳ありません。



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