第0588日目 〈エステル記第9章:〈ユダヤ人の復讐〉&〈プリムは運命の祭り〉〉 [エステル記]

 エステル記第9章です。

 エス9:1-19〈ユダヤ人の復讐〉
 決行の日が来た。ユダヤ人は仇敵を討つために集まり、それに立ち向かう者はなかった。皆、ユダヤ人とモルデカイへの恐れに襲われていたからだ。ハマンの10人の息子も残らず討たれた。
 「ユダヤ人は敵を一人残らず剣にかけて討ち殺し、滅ぼして、仇敵を思いのままにした。要塞の町スサでユダヤ人に殺され、滅ぼされた者の数は五百人に達した。」(エス9:5-6)
 スサでの死者の数が王に報告された。王は妃に、まだ他に望みがあるか、あればかなえてあげよう、といった。エステルは答えた、「明日もまた今日の勅令を行えるように、スサのユダヤ人のためにお許しをいただき、ハマンの息子十人を木に吊させていただきとうございます」(エス9:13)と。
 王が諾ったので、その通りにされた。アダルの月の第14日のスサでの死者の数は300人にのぼった。全国127州では75,000人の仇敵がユダヤ人によって討たれた。
 「(ペルシア諸州のユダヤ人は)十四日には安らぎを得て、この日を祝宴と喜びの日とした。スサのユダヤ人は同月の十三日と十四日に集合し、十五日には安らぎを得て、この日を祝宴と喜びの日とした。こういうわけで、地方の町に散在して住む離散のユダヤ人は、アダルの月の十四日を祝いの日と定め、宴会を開いてその日を楽しみ、贈り物を交換する。」(エス9:17-19)

 エス9:20-32〈プリムは運命の祭り〉
 そのことがあって、モルデカイは全国127州のユダヤ人に、毎年アダルの月の14日と15日を祝うよう定めた。ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日として━━苦難を乗り越え歓喜に至った日としてこの両日を祝い、贈り物を交換して自分より貧しい者へ施しをすることを、モルデカイは定めた。が、ユダヤ人は既にこれを行っていたので、そのまま彼の命令は受け容れられた。
 この両日━━アダルの月の14日と15日は、ハマンがプルというくじを投げてその13日をジェノサイドの日と定めたのに因んで、<プリム>と呼ばれるようになった。
 「こうして、この両日はどの世代にも、どの部族でも、どの州でも、どの町でも記念され、祝われてきた。このプリムの祭りは、ユダヤ人の中から失せてはならないものであり、その記念は子孫も決して絶やしてはならないものである。」(エス9:28-29)
 ……エステルの、平和と真実の言葉を以てプリムの日とそれに関する諸事が定められ、記録された。今日でもプリムの日はユダヤ人社会、言い換えればユダヤ教では大切な祝祭とされ、2月、乃至は3月の特定の2日間に行われるプリム祭で「エステル記」が朗読されるのは、こうした謂われからである。

 わたくしの言葉を加える必要がありましょうか?



 映画『ソラニン』を観たあと、そよ風を浴びながら迷宮を抜けていつものブックオフへ。ちょうど単行本1冊300円セールの最中。しばし悩んで村上春樹『象の消滅』(新潮社)他3冊を買いました。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。