第0636日目 〈ヨブ記第15章:〈ヨブと三人の友の議論 二〉1/7〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第15章です。

 ヨブ15:1-35〈ヨブと三人の友の議論 二〉1/7
 テマン人エリファズによる第二回目の弁論、━━

 君(ヨブ)は原初の者(アダム)か、創世の時代から生きてきたのか。君の智慧は特別ではない。神の慰めは取るに足らず、優しい言葉は役に立たない、というのか。
 「なぜ、あなたは取り乱すのか。/なぜ、あなたの目つきはいらだっているのか。/神に向かって憤りを返し/そんな言葉を口に出すとは何事か。」(ヨブ15:12-13)

 「神は聖なる人々をも信頼なさらず/天すら、神の目には清くない。/まして人間は、水を飲むように不正を飲む者/憎むべき汚れた者なのだ。」(ヨブ15:15-16)

 悪人の一生は不安と傲慢に彩られている。彼は暗闇に囚われて長く彷徨う。そうして生き永らえることはない。
 「神を無視する者の一族に子は生まれず/賄賂を好む者の天幕は火に焼き尽くされる。彼は苦しみをはらみ、災いを生む。/その腹は欺きをはぐくむ。」(ヨブ15:34-35)



 エリファズ(個人的にこの名前は好き。むかし書いたオペラ台本他に登場させたお姫様に名前が似ているせいかな?)は、一心にヨブの改心を促します。
 神に反逆する言葉を口にし続ける友人に、エリファズは神に背を向けた者の末路を語り、我々が神聖視する天や聖なる人々(祭司や預言者/先見者を指すのでしょう)さえも神の目には特別なものではない、と語りかけます。成程、そうなのか、うむうむ、と頷き納得しましたが、冷静に考えると、エリファズも相当なことをいっているような気がしてなりません。ヨブを説得する内に感情がついエスカレートして、ふと口から出てしまったのでしょうか。
 いずれにせよ、このあとも友人らの弁論にヨブは詭弁を弄し続けます(いや、まさに「詭弁だろ、それ」という場面が後々登場するのですよ)。



 昨日は大雨、ひどいお天気でした。今日は一転してからりとした晴に。今日と昨日の天気が反対だったら、織り姫様と彦星さんも天の川縁で再会できたのにね。残念。
 ああ、おいらも一年に一度でいいからおぐゆーさんと逢いたい(本音は毎日だが)。
 ハイドンの弦楽四重奏曲(Op.17-1)を聴きながら、お休みの日の午前中にこれを書きました。清らかな曲だなぁ。◆
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