第0644日目 〈ヨブ記第23章:〈ヨブと三人の友の議論 三〉2/6〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第23章です。

 ヨブ23:1-17〈ヨブと三人の友の議論 三〉2/6
 ヨブが答える、━━

 神に従い神と和解せよ、と君はいう。
 ではどうすれば神を見出せるのか。会わねば訴えを述べることも、答えてもらうことも話しかけてもらうこともできない。神が私を顧みてくれれば、「わたしは神の前に正しいとされ/わたしの訴えはとこしえに解決できるだろう。」(ヨブ23:7)

 神に従い神と和解せよ、と君はいう。
 これまで私は神に従って歩み、その道を守り離れたことがない。その言葉に背いたりすることはなく、その言葉をいつもずっと胸の奥へ納めてきたのだ。
 神が私に定めたことを翻すことは、何人にもできない。神は自身が定めたことを実行する。「それゆえ、わたしは御顔におびえ/考えれば考えるほど、恐れる。」(ヨブ23:15)

 神は私から勇気を奪い、全能者は私を怯ませる。
 「わたしは暗黒を前にし/目の前には闇が立ちこめているのに/なぜ、滅ぼし尽くされずにいるのか。」(ヨブ23:17)



 引用箇所ヨブ23:17の訳について。
 岩波Ⅳ諸書では当該箇所、「しかし、暗闇を前にして、わたしは沈黙しない、/闇の覆いを目前にしても。」(P370)とある。
 なんだかこちらの方が、前節23:16からのつながりはよいと思えてならぬのですが。読者諸兄は如何でしょうか。



 そろそろ年賀状用の小説の準備をしよう。大体のイメージはあるが、肉附けには至っていない。が、2年続いた創作神話とのつながりは、今回の2011年分で完了予定です。
 本日の特記)過日、Livespireで鑑賞したオペラ映画《ドン・ジョヴァンニ》。その音楽を指揮していたサー・チャールズ・マッケラス氏が逝去した、と07月16日付朝刊で読みました。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。◆