第0650日目 〈ヨブ記第29章:〈ヨブの嘆き〉1/3〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第29章です。

 ヨブ29:1-25〈ヨブの嘆き〉1/3
 あの、神の栄光に守られた日々を返してほしい。と、ヨブがいった。
 神は私の行く道を照らし、全能者は私と共にいて、そう、祝福してくれていた。私は富める者貧しき者の区別なくみなを導き、力を与え、みなの拠り所となった。正義と公平が信条であった、あの日々。
 「わたしは見えない人々の目となり/歩けない人の足となった。/(中略)不正を行う者の牙を砕き/その歯にかかった人々を奪い返した。」(ヨブ29:15,17)

 「人々は黙して待ち望み/わたしの勧めに耳を傾けた。/わたしが語れば言い返す者はなく/わたしの言葉は彼らを潤した。/雨を待つように/春の雨に向かって口を開くように/彼らはわたしを待ち望んだ。」(ヨブ29:21-23)



 実はわれらは災難に見舞われる前のヨブを殆ど知りませんでした。ここに至ってようやく本人の口から過去が語られ、われらも耳傾けられたわけですが、いくらか差し引きせねばならぬ部分はあるにせよ、ここでヨブがウツの地(とその周辺地域)にてどれだけの存在であったか、共同体のなかでどれだけ敬われ慕われた人物であったか、を窺い知ることができるようになっています。
 こうした(特に)語られなかった過去をチラ見させる点が、文学としての「ヨブ記」の特質の一つというてよいと思うのであります。



 児童の夏休みになる前に、われら大人は済まさねばならぬことが山程ある。その一つがジブリ映画を劇場に鑑賞しに行くことです。
 というわけで、『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました。思ったよりは空いていたかな。前評判をあまり気にせず出掛けたせいか、ひたすら楽しんで観られました。
 純粋なもの。◆

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