第0824日目 〈詩編第122篇:〈主の家に行こう、と人が言ったとき〉&“IT HIT ME LIKE A HAMMER”━━ビートルズ『赤盤』と『青盤』を聴いての率直な感想(本日現在)。〉 [詩編]

 詩編第122篇です。

 詩122:1-9〈主の家に行こう、と人が言ったとき〉
 題詞は「都に上る歌。ダビデの詩。」

 作者は余程、聖地へ詣でることを願っていたのだろうか。「うれしかった」(詩122:1)という簡素な表現にどれだけの感情がこめられているか、創造するに余りあるぐらいだ。
 巡礼者の一団はようやっと目的地、エルサレムへ到着した。これはそのときの感激を露わにした詩編である。そして、エルサレム━━神なる主の坐す神殿とダビデの家の王座を擁す〈神の都〉エルサレムそれ自体を讃える歌である。
 ダビデ詩篇というが、その視座に囚われた読みは、却ってこの詩の生命力を奪うことになるのではないか、と思う。

 「エルサレム、都として建てられた町。/そこに、すべては結びあい/そこに、すべての部族、主の部族は上って来る。/主の御名に感謝をささげるのはイスラエルの定め。」(詩122:3-4)



 ビートルズの『赤盤』をいきなりDISC2から始めてしまい、唐突に「HELP!」が流れてきて椅子から転げ落ちた覚えのあるさんさんかです。<ザ・ビートルズ>にはいろいろ因縁があった。けれど、綺麗さっぱり水に流して虚心に向き合うと、嫌いな彼奴(あいつ)の顔も消え失せて、やっぱり名曲揃いだなぁ、としみじみ感じます。「しみじみ感じる」というのも妙な表現でファンから缶詰を投げられそうだが、おいら的にはそう思うたのだ。ご容赦を。
 お間違えないように頂きたいのだが、昔からビートルズが嫌いだったわけでは、断じてない。ソフトとしてはCDで『1』を、LPで『リボルバー』を持っているだけだが、アナログ・プレーヤー故障中なので聴くのは専らCDになるけれど、正直なところ、ビートルズは『1』一枚で事足りてきた。これ以外のCDなんて必要なかった。借りることはあっても買うなんてことはあり得なかった。が、今回借りた『赤盤』と『青盤』に繰り返し耳を傾けていると、或る時点から<見直し>と<転換>を迫られるようになる。「こりゃ早速CD屋さんに行かなくっちゃ!」と。気分は「IT HIT ME LIKE A HAMMER」なのである。
 ビートルズの歌はすべて名曲だ、という言葉にも、いまなら7:3の割合で首肯しよう。なかでも特に、思わず聴き直したくなるのは、『赤盤』では「アンド・アイ・ラヴ・ハー」と「イエスタデイ」、「恋を抱きしめよう」と「ノルウェイの森」、『青盤』では「ヘイ・ジュード」と「愛こそすべて」、「レット・イット・ビー」と「アクロス・ザ・ユニバース」というあたり(律儀に1枚から2曲ずつ選んでみました。しかし、なんのひねりもないのがまた爽快ですね)。すべての曲を挙げたいのが本音だけれど、まぁ、これもきっとビートルズの、『赤盤』と『青盤』の凄さを立証するささやかなエピソードでしかないのでしょう。おいらも普通にビートルズを聴くようになったか……(溜め息&遠い目)。◆

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