第0832日目 〈詩編第130篇:〈深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます。〉&神保町で新しく見出した喫茶店。〉 [詩編]

 詩編第130篇です。

詩130:1-8〈深い淵の底から、主よ、あなたを呼びます。〉
 題詞は「都に上る歌。」

 迷い、おののき、不安な気持ちで詣でた人が、主による善き導きを待ち望む詩。
 主に依り頼む思いがにじみ出た、滋味ある作物と思う。訥々とした調子が心の奥をくすぐるのだ。たとえば、━━わたしは主に望みを置き、あなたの御言葉を待つ、見張りが朝を待つにも増して、━━という詩句、表現には、知らず感歎の声をあげてしまいそうになる。唯一神を崇める人々ならではの相互信頼が根本にしっかりあるからこそ、こうした祈りの詩篇が飾らぬ言葉で生まれてくるのだろうな。ちょっぴり嫉妬する。
 これまでも苦悩と混迷の底にあって、主の言葉、主の救いを待つ詩篇はあった。が、いずれも大味で、では日を置いて再び(自らの意志/希望で)読み返したいか、と問われればしばし黙考するものが多い。対してこの詩130は、ちょっともう一度読んでみようかな、という気になる一篇なのだ。異論・反論もあろうけれど、個人的好みの詩というのはそうした感情を基に選ばれ、蓄えられてゆくのではなかろうか。

 「主よ、あなたが罪をすべて心に留められるなら/主よ、誰が耐ええましょう。/しかし、赦しはあなたのもとにあり/人はあなたを畏れ敬うのです。」(詩130:3-4)



 このエッセイ部分は友だちに手紙を書くのと同じ気持ちで書いています。内容が良くいえば広範囲、悪くいえば行き当たりばったりなのは、そういう理由でしょう。
 今日は大手町の○経本社で所用を済ませた後、三○○産にいるグループ同期の人とお茶して神保町へ出掛けてみた。そこでとってもすてきな喫茶店を見附けました。webでの紹介記事を見て以来、いつか行ってみたいな、と思うていたのですが、ようやく訪れることができました! 特に名は秘すことにしますが、ここはまさしく隠れ家ですね。
 こぢんまりとしていて、知る人ぞ知る、という感じのお店。ビルの2階でちょっと目に付きにくいお店だけど、探してでも訪ねる価値はじゅうぶんにある。ようやく店内に足を踏み入れた喫茶店ラヴァーズを迎え入れてくれるのは、木に囲まれたシックな内装と壁に掛かった少女の絵画、静かに流れるジャズと適度な大きさの客の話し声、そうして、カウンター内でおだやかな表情で一期一会のコーヒーを入れてくれる店主。
 全体的な印象を述べれば<ダンディ>の一言。頼んだブレンド・コーヒーはまろやかで口当たりがいい、お代わりまでした程。ゆっくり流れる時間に身を浸しながら、心ゆくまでコーヒーを味わうなんて、或る意味、至上の愉悦ですよね。買ったばかりのプルースト『消え去ったアルベルチーヌ』(光文社古典新訳文庫)をつまみ読みするには最高の舞台。
 また、来よう。少なくとも、神保町に出て、今日はどの喫茶店に行こうかな、と思案する楽しみが増えた。新宿も横浜もそれが出来ないからなぁ━━。んむ、残念、残念。◆

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