第0941日目 〈コヘレトの言葉第10章:〈死んだ蠅は香料作りの香油を腐らせ、臭くする。〉&シンプル・ライフを希求して。→蔵書整理から!〉 [コヘレトの言葉]

 コヘレトの言葉第10章です。

 コヘ10:1-20〈死んだ蠅は香料作りの香油を腐らせ、臭くする。〉
 「僅かな愚行は知恵や名誉よりも高くつく。/賢者の心は右へ、愚者の心は左へ。」(コヘ10:1-2)愚者は道を行くだけで己が愚かであることをふれて廻る。
 行動する前に備えと用心があれば、わが身へ災いが降りかかることはない。賢者の言葉は恵み、愚者の言葉は自分自身への罠。愚者は口数が多く、戯言を以て口を開き、譫言を以て口を閉ざす。
 他人を呪う言葉を吐くな。空の鳥がそれを伝え、翼あるものがそれを運ぶ。善かれ悪しかれ、感情や陰口は必ず相手も知るのだから。
 太陽の下で行われるなかで殊に愚かしいのは、王が召使いの如く扱われ、役人が王侯の如く振る舞うことだ。逆に幸いであるのは、王と役人がそれぞれの職分を果たして力に満ちている国だ。

 「主人の気持ちがあなたに対してたかぶっても/その場を離れるな。/落ち着けば、大きな過ちも見逃してもらえる。」(コヘ10:4)

 「食事をするのは笑うため。/酒は人生を楽しむため。/銀はすべてにこたえてくれる。」(コヘ10:19)

 ここでは賢者或いは賢さの、愚者或いは愚かさの有り様が、直接間接に語られます。
 知恵の備えと事前の用心ができていれば、災難を回避することはできる。なぜなら、災難に直面したときの準備と心構えが、その人にはあるからです。
 例はずっと卑近になりますが、わたくしが仕事や私用で外出するとき、鞄のなかにノートと筆記用具と簡単な辞書字引の類を必ず入れておくのも<備えと用心>のため。<備えと用心>を欠いたときに限って、それができていないことから慌てるケースが勃発する。まさしく、「必要なのにないよりも、あるのに必要ない方がいい」“It's better to have and don't need/Than need and don't have.”というわけであります。
 因みにこの文言は、ドン・コヴェイが1974年に放ったヒット曲の一節であります。いまはヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの『バック・トゥ・ザ・ルーツ~グレート・アメリカン・ソングス・トリビュート』“FOUR CHORDS AND SEVERAL YEARS AGO”(WPCR-30)に彼らのカヴァーで収められ、聴くことができます。



 そろそろ本気で蔵書(という程でもないが)の整理をしなくてはならない。やけにこれらが鬱陶しく感じるときが、あるのだ。書類やらチラシやら、明細書なんかもあったりして作業に着手するのも気が重いのだけれど。
 極めて物が少ない生活を真剣に希求するおいら。身軽に生きたいな。嗚呼、物を潔く処分できる性格になりたい。◆

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