第1159日目 〈エレミヤ書第45章:〈バルクへの言葉〉with2013年のクラシカ・ジャパンは生誕200年を迎えるヴェルディ特集!!〉 [エレミヤ書]

 エレミヤ書第45章です。

 エレ45:1-5〈バルクへの言葉〉
 時は少々遡る。ヨヤキム王第四年にバビロニア軍が、北上するエジプトの軍勢を破った。同じ年、獄中のエレミヤはバルクを呼び、主が語った言葉のすべてを巻物に書き記させた。そのとき、バルクに宛てた主の言葉が預言者に臨んだ。曰く、━━
 あなたバルクは以前、自分の人生について、労苦ばかりで安らぎはなく、主はわが人生に悲しみを加えた、と嘆いた。このように、あなたはいま、悲しみと苦しみのなかに自分はいる、と思いこんでいる。が、そうではない。やがてユダはわたしによって抜かれるが、わたしはどこへ行ってもあなたの命を守り、幸いを与える。
 ━━主はバルクに宛てて、そう語った。

 「あなたは自分に何か大きなことを期待しているのか。そのような期待を抱いてはならない。」(エレ45:5)
 本文に反映させることはできませんでしたが、実に、実に良い言葉ではありませんか。分相応の希望を持って、それを大事にして生きよ。そんな風にいわれているような気がしてなりません。
 これは決して諦念を奨める言葉ではない。寧ろ、欲をかかず自分の足許を確かにして、身の丈に合ったしあわせを求めよ、という建設的な提案とわたくしには読めます。皆さんはどう感じますか?

 ヨヤキム王第四年は即ち前605年であり、本章はエレ36につながる挿話であります。



 来る2013年のクラシカ・ジャパンでは開局15周年を記念して、生誕200年を記念するヴェルディ特集「TUTTO VERDI ~史上初! ヴェルディ・オペラ大全集」が、一年にわたってプログラムされているそうです(http://www.classica-jp.com/tuttoverdi/)。━━ワーグナーも同じ生誕200年ですが、あまりフィーチャーされていない。来月の放送予定は2008年リセウ歌劇場の《タンホイザー》のみ……。
 作曲家の命日でもある一月は、ヴェルディ作品の根源を辿る特別番組『受け継がれるヴェルディの魂 ~ヴェルディのふるさとを訪ねて~』に始まり、処女作《オベルト》、《一日だけの王様》、《ナブッコ》という初期の三作品が放送。これを嚆矢に、ヴェルディ・オペラ全26作と《レクイエム》を、主に生地パルマで上演された際の映像を中心に放送してゆく、とのこと。楽しみです。
 これまでもクラシカ・ジャパンでヴェルディ・オペラはたびたび放送されてきましたが(というよりも、放送されない月の方が珍しい?)、ここまで集中的に、計画的に全作品を網羅しようなんて企ては、他の作曲家に於いてもなかったように記憶します。
 それもたぶん、ヴェルディがオペラばっかり書いた作曲家だから出来る企画でもありましょう。ヴィヴァルディやベートーヴェンの作品を順番に放送してゆくなんて企画、仮に全作品の映像が存在していたとしても、それを最初の作品から最後の作品まで放送するなんて、実際問題として成立するとは思えません。個人的には観たいですけれどね、勿論。
 久しぶりにわたくしは先程まで、書架の奥から永竹由幸『ヴェルディのオペラ 全作品の魅力を探る』(音楽之友社)や『ヴェルディ全オペラ解説』既刊分二冊、ジュゼッペ・タロッツィ『評伝ヴェルディ』全二巻(小畑恒夫・訳 草思社)を引っ張り出してきて読み耽り、来年になるのを心待ちにしている者であります。独りを託つ身なのだから、このぐらいの些事を望外のしあわせと感じたって、良いよね?
 各作品が放送されるその都度その都度、本ブログにて観た感想などお披露目できればいいな、とささやかな希望を抱いております。かつての《マエストロ6》や《ライヴ・ヴューイング》のように、です。◆

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