第1245日目 〈エゼキエル書第30章:〈エジプトに対する裁き〉1/2with最高に楽しい真剣勝負〉 [エゼキエル書]

 エゼキエル書第30章です。

 エゼ30:1-26〈エジプトに対する裁き〉1/2
 裁きの日は近い。それは災いの日、諸国民の裁きの時。剣がエジプトに臨み、国の基は覆され、同盟諸国も倒れる。
 わたしの許から使者が発つ。かれの与える戦慄がエジプトと同盟諸国を襲う。使者の名はネブカドレツァル、バビロニアの王。地上で最も強大、かつ、凶暴な軍隊がかれに率いられて、エジプトを攻めてくる。この国は殺された者で満たされる。
 イスラエルの万軍の主なるわたしはエジプトの神々を一掃し、ファラオを断ち、この地を恐怖で満たす。エジプト領内の町という町を打ち砕き、火を放つ。エジプトに裁きが下る日は近い。
 そのとき、かれらはわたしが神なる主だと知る。
 「わたしはナイル川を干上がらせ、この国を悪しき者たちの手に売り渡し、他国の人々によって、その地とその地を満たしているものを滅ぼし尽くす。」(エゼ30:12)

 (第11年1月7日、主の言葉、――)
 わたしはファラオの腕を折った。バビロニア王の腕は強くなる。剣を手にした腕は、大きく伸ばされてファラオを打つ。バビロニア王の前ではファラオも痛みに耐えられない。
 ――バビロニア王の剣が臨むとき、また、エジプト国民が諸国に散らされるとき、かれらはわたしが主であることを知るだろう。

 驕れるエジプトに東の覇者バビロニアの恐怖が襲う。ファラオがエジプトの最高支配者の座を降りる日が訪れる。裁きの日とは、それらの日を指すのでありましょう。
 既に見たように、ネブカドレツァル率いるバビロニア軍はユーフラテス河畔のカルケミシュにてエジプト軍を撃ち破り、エジプトはそれを契機としてイスラエル/ユダを含むパレスチナ・シリア地方の覇権を失います。その後、外的には特に目立った行動もなく、自国の領土を粛々と守り、やがて台頭するペルシア帝国による完全支配を待つのでありました。つまり、主の預言は結果として現実のものとなったわけであります。
 ハーレイ他に拠れば第1-19節は(29:17-21節同様)エルサレム陥落の16年、前571年4月の記事。第20-26節(第11年1月7日、主の言葉)は前587年4月、エルサレム陥落の15ヶ月の記事である由。



 最高にスリリングな勝負である。原稿余白を活用したこの部分を如何に埋めるか。原稿用紙2枚分ぐらいのときもある。わずか数十字のこともある。最高にスリリングで、最高に頭を悩ませる、しかし最高に楽しい真剣勝負だ。
 まとまりのあることを書ければ申し分ないのだが、毎回満足できるものを書けているか、と訊かれたら、素直に「否」という他ない。週に一日でもそんな日があれば良い方かな。
 甚だ小心な思いだが、でも本ブログに於いてここがいちばん楽しみ、というてくれている人もいる。せめて、その人たちを失望させたり、見限られたりしないように、一日一日そのとき限りの力を注ぎ尽くして、一心に文章を書き綴るしかない。
 そんな所信表明をして自らを戒め、律したい、新年度の雨降りな今日である。◆

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