第1246日目 〈エゼキエル書第31章:〈エジプトに対する裁き〉2/2with Proud of you.〉 [エゼキエル書]

 エゼキエル書第31章です。

 エゼ31:1-18〈エジプトに対する裁き〉2/2
 第11年3月1日、主の言葉。ファラオとその軍勢に、――
 誰をお前の偉大さと較べられようか。あなたは大きく豊かなレバノンの糸杉。その丈は高く梢は雲間に達し、淵からの流れが杉のまわりを潤して、あなたを果てなく育てた。人々は大樹の陰にやすらいで集落を作り、伴侶を得て子供を設け、家族を作ってその血は代々に伝わった。やがてそれはファラオを戴く国家となった。あなたの美しさは神の園エデンのすべての木が羨む程だった。
 しかし、とイスラエルの万軍の主はいう。
 あなた/お前の意気は昂ぶり、心は驕った。その美しさ、その豊かさ、その強さのゆえに。加えてお前は万古の昔、イスラエルを奴隷にして使役し、ダビデとソロモンの後はたびたびこれを侵そうとした。わたしはお前を打つ。諸国民のうちで最も強く、暴虐な者とその軍勢を遣わして、お前を打つ。かれらは糸杉を切り倒し、山々の上に捨てる。枝は落ちて谷という谷を埋める。木陰でやすらいでいた人々はかれらを前に逃げ惑う。
 わたしイスラエルの万軍の主はいう、「彼の倒された幹には、空のすべての鳥が住み/若枝のもとには、野のすべての獣がやどる」(エゼ31:13)と。もはや糸杉がかつてのような威容を誇ることはない。
 かれらは一人残らず死に渡され、永遠の死者と共に冥府へ、地の深き所に赴く。かれが倒れる音に諸国民は揺り動かされる。
 「そのとき地の深き所で、エデンのすべての木も、レバノンのえり抜きの美しい木も、水に潤うすべての木も、再び慰められる。彼らも、彼と共に冥府に、剣で倒れた者たちのところに下って行った。かつて諸国民の間で、彼の陰に宿っていた仲間たちも共に。」(エゼ31:16-17)
 ファラオよ、そのすべての軍勢よ。お前たちは地の深い所へ落ち、割礼を受けていない者の間で、剣によって倒れた者たちと一緒にそこに住む。
 ファラオよ、そのすべての軍勢よ。これがお前たちを待ち構える運命である。

 偉大ゆえの高慢、権勢ゆえの慢心――それがエジプトを破滅させる。掌中にした権力に胡座をかいて自身を錯覚し、滅びの道を自ら準備したのは、古代エジプトばかりではありません。フランス第一帝政や大日本帝国も同じ道を辿った。歴史は繰り返されるのです。
 〈ティルスへの預言〉にも出てきたけれど(エゼ26:20など)、「穴に下る者と共に地の深き所へ行き、廃墟のようなその場所に永遠に住まわせる」とは、何度読み直してみても凄まじい。背筋に寒気が走ります。如何にも「エゼキエル書」らしい表現であります。
 ハーレイ他に拠れば、前587年6月、エルサレム陥落13ヶ月前の記事。



 who is it?
 Give me a piece of your heart,open your heart and let the love come in.
 I'm proud of you.◆

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