第1274日目 〈ダニエル書第3章2/2&第4章:〈大きな木の夢〉withSMAP/2013年上半期いちばんの「JOY」!!〉 [ダニエル書]

 ダニエル書第3章2/2と第4章です。

 ダニ3:31-4:34〈大きな木の夢〉
 わたしネブカドネツァルは全国民へ、いと高き神がわたしに示した御業について知らせる。この不思議な御業のなんと偉大であることか。この神の国は永遠であり、その支配は代々に及ぶ。
 バビロニアに住まうすべての民よ、わたしが語らんとするいと高き神の示した御業とは、このようなものである。即ち、――
 或る夜、夢のなかに恐ろしい光景が現れ、わたしは不安に苛まされた。勅命により国中の占い師や賢者たちを集めて夢の意味を問うたが、駄目だった。最後にダニエル/ベルテシャツァルが来た。聖なる神の霊を宿すかれに、わたしは夢の解釈を頼んだ。こういう夢であった、……
 大地の真ん中に生えた木は大きく成長し、地平線からも見える程高くなった。葉は美しく鮮やかに茂り、すべてを養うに足るぐらい豊かに実は実った。枝に、梢に、根本に、動物は寄り集まった。しかし、天から聖なる見張りの天使が降りてきたことで状況は一変した。天使はいった、この木を切り倒して葉も実もすべて落として寄り集まっていた動物もすべて追い散らせ、切り株と根は残すがそれには鉄と青銅の鎖を掛けて野晒しにする、やがて人の心を失って獣の心を持つようになる、そうして7つの時が過ぎる。
 「この宣告は見張りの天使らにより/この命令は聖なる者らの決議によるものである。/
 すなわち、人間の王国を支配するのは、いと高き神であり、この神は御旨のままにそれをだれにでも与え、また、もっとも卑しい人をその上に立てることもできるということを、人間に知らせるためである。」(ダニ4:14)
……こういう夢である。ベルテシャツァルよ、如何か。
 これにダニエルは呆然とするばかりであった。わたしは、躊躇せずにいうがよい、と促した。そうしてようやくかれは夢の解釈を話し始めた。
 バビロニア王ネブカドネツァルよ、とかれはいった。王よ、あなたがご覧になった夢ですが、それは王ご自身の身に降りかかることでございます。傲れば打たれ、悟れば返される、ということでございます。どうか王よ、この忠言を胸に留め、罪を悔いたら施しを行い、悪を改めたら貧者へ恵みを与えるようにしてください。そうすれば、王の許で国は繁栄を続けるでしょう。
 ダニエルはそういった。
 が、忠言へ耳を傾けたにもかかわらず、それらはすべてわたしの身の上に起こってしまったのである。それから12ヶ月後、わたしは宮殿の屋上から都を、国を見晴るかして、わが権力の偉大なること、わが威光の尊きことを誇った。そのとき、天から声がした。王国はお前を離れた、と、その声はいった。追放されて野に住み、露に濡れ、風に打たれ、草を食べ、獣と共に暮らせ、とも。そうやって7つの時を過ごせ。神が人間の王国を支配し、御旨のまま誰にでも王国を与えるのだ、ということを悟れ。――天の声はそういった。
 わたしは7つの時、即ち7年を過ごした。天を仰ぐと理性が戻り、いと高き天の神を讃えた。国も官僚も民も戻り、栄光と輝きが再び与えられた。
 わたしネブカドネツァルは天の王、いと高き神を誉め称える。崇め、讃美する。その御業はまことである。その道はいつも正しく、傲る者を倒す。

 引用はなるべくしない、と申しましたが、せざるを得ないこともあるのだ、と弁明致します。当たり前ではありますが、でも、聖書の文言の方がずうっと雄弁ですよね? えへ。
 ネブカドネツァルは(晩年に?)発狂した、と伝えられてきました。生涯のどの時点で、というのは不勉強ゆえ知りませんが、それは本章にある「野に迷うて人心を喪失する」、という挿話に基づくものでありましょうか(ダニ4:30)。
 ヴェルディのオペラ《ナブッコ》でも有名な逸話です。〈行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って〉はこのオペラの第3幕で歌われる雄渾な合唱曲であります。優れた合唱能力が問われる、或る意味その合唱団の実力が露骨になるこの曲を手掛かりに、《ナブッコ》を観たり聴いたりしてみるのも良いと思います。ちなみに、これの台本を書いたテミストークレ・ソレーラという二流詩人、ヴェルディのデヴュー作から台本を提供し続けましたけれど、第9作目《アッティラ》を完成させず女房ともどもミラノから失踪(夜逃げ?)した。これをヴェルディは終生、根に持ち続けたそうです。面白いですね。
 でも、ネブカドネツァルの「人心を喪失して野に迷う」様子は、なんとなくではあるけれど、中島敦「山月記」を想起させませんか? それとも、わたくしだけでしょうか? 一言余談ながら、さんさんかは教科書でもお馴染みのこの短編が大好きでした。ちくま文庫の『中島敦全集』全3巻は宝物です。

 「ダニエル書」は読んでいて楽しい。ゆえに長くなってしまうのも仕方がない。
 原稿を短くする努力は惜しまないが、そんな諦めというか開き直りをしつつある、スターバックスでの宵刻でありました。
 帰りに黒ビールでも飲んでいこうかな……。



 SMAPの新曲「Joy!」は良いね!!
 今週の『SMAP×SMAP』が初お披露目。むろん、録画した。今日までのわずかな日数のなかで、いったい何度再生;観て聴いて、を繰り返したことであろうか。
 6月5日がいまから楽しみだ! 2013年上半期いちばんの「JOY」に決定!◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。