第1283日目 〈ダニエル書第11章2/2:〈終わりの時の幻〉2/3withLFJAJ2007公式ガイドブック奇譚&某新古書店チェーンには呆れました。〉 [ダニエル書]

 ダニエル書第11章2/2です。

 ダニ11:2-45〈終わりの時の幻〉2/3
 大天使長の一、ガブリエルが続けて曰く、――
 ペルシアに4人の王が立った後、ギリシアに勇壮なる王が起こる。かれは破竹の勢いで世界を支配する。が、かれ亡きあとのギリシアは揺らぎ、4つに分裂する。以後は北即ちシリアと南即ちエジプトが、何代にもわたって戦争と和睦と政略結婚を繰り返す。その最中、アンティオコス3世はエルサレムに支配権を確立させる。かれの進撃は続くが、ローマの武官によって阻まれ、シリアへ戻ってそこで倒れる。
 代わって最も卑劣な男がシリアの王となる。かれは先王の遺児を擁立して傀儡政権を樹立し、実権を握る。世界が束の間の静穏のなかにある間も、かれは軍隊を整えて領内の豊かな地方を掌中とする。そうして時宜を定めて意思を決め、エジプトへ侵攻する。遠征は繰り返される。しかし、キティム即ちローマの艦隊の横槍にあって、かれは撤退を余儀なくされる。
 かれはユダヤ人とイスラエルの神の間にある聖なる契約を踏みにじろうとする。棄教するユダ人を囲い入れ、自分の軍隊を以てエルサレム神殿を冒瀆し、汚濁に塗れさせる。そこにかれはギリシアの最高神を立てる。それは憎むべき荒廃をもたらすものである。かれの権勢は衰えない。怒りの時が訪れる瞬間まで、かれは栄える。定められたことは実現されなくてはならないからだ。
 怒りの時、終わりの時が来る。エジプトの王がシリアへ戦いを挑む。シリアは軍隊を進め、行く先々の国や町、地方を呑みこんでゆく。この勢いから逃れ得る者は殆どない。エジプトを制したかれはその後、小さな抵抗勢力の討伐に力を注ぐが、出征先で客死する。

 本書の前半を一つ一つ掘り起こしてゆくと、固有名詞と史実の羅列になります。ノートやブログ原稿もそれに伴って煩雑になります。それは避けたいので、ご覧のようにやや強引に圧縮致しました(「以後は~繰り返す」が前半部分に該当します)。これでどうにか読みやすくなったのではないか、と思います。
 本章の主眼はアンティオコス4世エピファネスの擡頭とエルサレムの汚濁にあります。それを踏まえると、だいたい以上のようなノート/原稿がまず無難ではないか、と思う次第であります。
 もしこのあたりのことをもっと詳しく知りたい、という方には、聖書の隣に岩波やティンデル、DSBといった注釈書や研究書を置くことをお奨めします。わたくしもこれらの助けなくして本章を斯様にまとめることは出来なかったはずであります。
 他は、まぁ、読んだままで特に難しく考える必要もない内容であります。
 「ダニエル書」は明日で終わります。



 仕事帰りに某新古書店へ寄りました。雑誌の棚でLFJAJ2007公式ガイドブックを発見、迷わず購入してスターバックスへ。漫然と目を通していると、一枚の写真が、はらり、と落ちた。手にして眺めて、椅子からずり落ちた。このガイドブック、どうやら当時のスタッフが処分したらしい。最終日に撮影したと覚しき写真には、知った人たちの顔が並んでいた。……。なにもかも皆、なつかしい。

 誰と誰と誰が写っていたか言葉を濁すが(名前を覚えていない人が他にもちらほら)、件の新古書店は商品の状態や付属品チェックを徹底しなさいよ。個人情報の見落としは確か社内基準で厳重に処罰されるんじゃなかったっけ? 少なくともオンラインでは相当搾られて、その後のキャリパスや給与にも響いたんだけれど。
 成程、店舗の方がお店ゴッコ指数は遥かに高い、と。馴れ合い、お遊戯会レヴェルの仕事(?)でお給料もらえて良いですねぇ。
 やれやれ。◆

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