第1315日目 〈ホセア書第13章&第14章1/2:〈エフライムの終わり〉withどうしてなのだろう?〉 [ホセア書]

 ホセア書第13章と第14章1/2です。

 ホセ13:1-14:1〈エフライムの終わり〉
 「陰府の支配からわたしは彼らを贖うだろうか。/死から彼らを解き放つだろうか。/死よ、、お前の呪いはどこにあるのか。/陰府よ、お前の滅びはどこにあるのか。/憐れみははわたしの目から消え去る。」(ホセ13:14)

 かつては重んじられ、他から一目置かれたイスラエルは、いまや自らの犯した罪のため滅びようとしている。バアル神を崇め、偶像を鋳造して、自分たちの神であるわたしを忘れて棄てた。かれらの生は一瞬間のもの。
 わたしは主である。イスラエルの神である。このわたし以外の神を崇めることなかれ。お前たちが畏れ敬うべきはわたしのみ。お前たちは数えきれぬ程の恩恵をわたしから受けていながら、なにものにも満足することなく他の神を求めて礼拝し、満たされれれば傲り、そうして自分たちの神であるわたしを忘れて棄てた。
 イスラエルよ、破滅の刻が来る。滅びの日、滅びの日を待て。わたしに背いた罪と罰の重さを知れ。お前たちを守るべき王や高官たちはどこにもいない。怒りを以て与えた王たちを、憤りによって奪ったからである。
 種々のエフライムの咎は臨界に達するその瞬間まで蓄積される。兄弟のなかで最も栄えたかれらを、東からの熱風が襲う。不作と旱魃、飢餓と略奪がかれらの末路だ。
 自ら犯し続けた罪によってサマリアは罰せられる。民は剣にかかって倒れる。幼な子は殺され、妊婦は腹を裂かれる。生ある者の声も陰も絶える。王都サマリアは血に染まる……。

 70人訳ではホセ13:4「あなたの神、主。/」に続いて、「天と地を創造した者。この手で天の万軍を創造した。だが、彼らの背後をあなたが歩くため、彼らをあなたには見せなかった。そしてわたしはあなたをエジプトの地から導き上った。という訳文が補われている由。岩波10「十二預言書」P50脚注2にあります。こうすると少しだけ流れが良くなりますね。不思議です。
また、ホセ13:13「生まれるべきときなのに、胎から出てこない」というのは、どこかで見た(読んだ)覚えのある文言なのですが、記憶を探ってみても、聖書を読み返してみても、見落としているためか、該当する部分を挙げられません。ここは日を置いて調べ直してみたいと思います。
 おそらく本章はホセア活動期の最後の頃なのでありましょう。サマリア陥落に初めて触れているあたり、北王国滅亡が間近に迫った時分のものでありましょう。そう推測されるところであります。そんな印象を持って読むせいか、絶望的な雰囲気が垂れこめた章と読むことができます。それだけに続くホセ14:2-10〈イスラエルの回復と祝福〉が映えるのかもしれません。いずれにせよ、ずしり、と重い読後感を残す章であります。



 なぜだろう、朝から雨降りなのに折りたたみ傘を持っている人がいるのは? こんな場合、家を出るときから長い傘じゃぁないの?◆

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