第1316日目 〈ホセア書第14章2/2:〈エフライムの回復と祝福〉with「SKE48の学校の怪談」を観ました。〉 [ホセア書]

 ホセア書第14章2/2です。

 ホセ14:10〈エフライムの回復と祝福〉
 自分たちの咎のため、いまお前たちは悪のなかにある。いまこそ誓いの言葉を携えて来たれ。バアルを棄ててわたしへ立ち帰るのだ。
 ――すべての悪を取り去って恵みを与えてください。アッシリアはもはや自分たちを救うものではありません。造った偶像をわが神と崇めません。われらはあなたにこそ憐れみを見出します。「この唇をもって誓ったことを果たします。」(ホセ14:3)――それが、お前たちの誓いの言葉。
 背き続けたあなた方を癒し、愛そう。怒りは去った。わたしは神、主である。イスラエル/エフライムよ、レバノン杉の如く繁り、その陰で健やかに暮らせ。あなた方はそこであなたの伴侶と愛し合い、睦み、子作りに励み、生まれた子供を育てよ。そうして血を残し、後の世まで伝えてゆけ。
 お前たちはそれでもまだ立ち帰ろうとしないのか。お前たちを見守るのが誰か、知ろうとしないのか。わたしは命に満ちた糸杉であり、わたしによってお前たちは実を結ぶのに。

 「知恵ある者はこれらのことをわきまえよ。/わきまえある者はそれを悟れ。/主の道は正しい。/神に従う者はその道に歩み/神に背く者はその道につまずく。」(ホセ14:10)

 期待と諦めが綯い交ぜになった、うら悲しい最後の章であります。これは主にとってイスラエルに悔悛を促す最後の言葉であり、どうせこのまま心を入れ替えることなくいままで通り自分たちのやりたいことを好き勝手にやるんだろうな、という諦め半分の言葉でもある。或る意味で神という立場にある者の本音がこぼれ落ちた言葉でもある、といえましょうか。
 残念ながらこれから(おそらく)それ程時間を置かずしてサマリア陥落/北王国イスラエル滅亡という歴史の幕引きの瞬間が訪れる。それは前723年、乃至は前722年の出来事。この時まだホセアが生きているのか判然としませんが、もし存命であったとしたら、果たしてこの場面をどんな思いで目撃したことでありましょうか。
 つくづく命禄というものについて考えさせられる次第であります。
 主の、北王国への愛は報われなかった。本道へ戻そうとする思いは、かれらにとって馬耳東風にも等しかった。真剣に想われているのを知っていながらその愛を、チョー重苦しい、と曰うて他の男と過ちを犯し続ける軽薄な女子みたいなものか、北王国は?
 ――本日を以て「ホセア書」は終わります。2週間のご愛読ありがとうございました。次の「ヨエル書」読書ノートは明後日より始めることに決めております。その際はよろしくお願い申し上げます。



 「SKE48の学校の怪談」ですよね、忘れちゃいません。
 あれから何度か観直したけれど、やはり一等は木﨑ゆりあ主演の第10話「廃校の撮影」だった。この子は<目>で演技ができる貴重な存在ですね。少人数でのアンサンブルには圧倒的な強みを発揮する人です。クライマックスで登場するクリーチャーには興醒めですが、演出も脚本も文句なしの出来映えでした。
 第10話と同率首位で、小木曽汐莉主演の第2話「踊り場の絵」を選びます。手垢のついた題材であり、終盤の展開があまりに急すぎな感はあるが、地味に、手堅く演出された一品だと思います。これを自分なりにアレンジした掌編小説を、眠れぬ夜など頭のなかで創作していた、ということも小声で告白しておきましょう。
 対して非道すぎたのが秦佐和子主演の第11話「獣」。なんというてもこれのいちばんの敗因は時間の短さと、それに見合う量の脚本になっていなかったところ。山奥の旅籠の一夜を約6分で描けるわけあるまい。泉鏡花『高野聖』の最も低レヴェルな焼き直しとしかわたくしには思えない。この話でいちばん恐ろしいのはどの場面かと訊かれれば、躊躇なく終盤、秦佐和子の絶叫顔である、としか答えようがないのは如何なものだろう?
 他では、まったく意味不明で息抜き回のような第9話「よいしょ」(桑原みずき主演)には頗る付きで笑わせていただいた。先日の総選挙でめでたく初選抜入りした須田亜香里の主演回では第14話「二号館のトイレ」が良かった(大矢真那の衝撃的な登場場面を見逃すな!)。また、高柳明音主演の第3話「市松人形」だが、そんな捨て方したら人形が帰ってきて当たり前だろう、とツッコミ入れた人は何人ぐらいいるのかしら。
 が、なによりも! 向田茉夏主演の第13話「合わせ鏡」では、ベッド上の茉夏の足バタバタ、「くきゅーん」と唸って転がり落ちる場面がなによりも、良い! あまりに可愛らしくて、何度も再生したくなる程の天国的な可愛らしさなのだ! ……若干文章がぶっ壊れていることをお詫びいたします。
 茉夏の可愛さは絶対的正義、これ永久不変の真実。
 永久保存化に向けて、是非DoCoMoには本作を(メイキング付きで)早急に、ブルーレイ・ディスクでの発売をお願いしたいのであります。頼むぜ、DoCoMo! おいらauユーザーだけど!!
 木本花音主演の第7話「お静かに」や木﨑ゆりあ・矢神久美主演の第4話「犯人の背中」など、他のエピソードについてもその内、感想など認めてみましょう。
 参考までに以下へ全15話のキャスト・監督・脚本を挙げておきます。

 第01話;憑いてくる 出演)大矢真那 監督・脚本)三宅隆太
 第02話;踊り場の絵 出演)小木曽汐莉、原望奈美、梅本まどか 監督)三宅隆太 脚本)吉田香織
 第03話;市松人形 出演)高柳明音 監督・脚本)三宅隆太
 第04話;犯人の背中 出演)木﨑ゆりあ、矢神久美、平松可奈子 監督)竹村謙太郎 脚本)加藤淳也
 第05話;人体模型 出演)須田亜香里、古川愛李、松本梨奈 監督)白石晃士 脚本)中村太一朗・三宅隆太
 第06話;別れの曲 出演)矢神久美、向田茉夏、加藤るみ 監督)竹村謙太郎 脚本)松永咲子・三宅隆太
 第07話;お静かに 出演)木本花音 監督・脚本)加藤淳也
 第08話;メリーさん 出演)木﨑ゆりあ 監督・脚本)三宅隆太
 第09話;よいしょ 出演)桑原みずき 監督)竹村謙太郎 脚本)三宅隆太
 第10話;廃校の撮影 出演)木﨑ゆりあ 監督・脚本)白石晃士
 第11話;獣 出演)秦佐和子 監督)白石晃士 脚本)松永咲子
 第12話;赤い部屋 出演)小木曽汐莉、高柳明音 監督)竹村謙太郎 脚本)三宅隆太
 第13話;合わせ鏡 出演)向田茉夏、石田安奈、金子栞、矢方美紀 監督・脚本)加藤淳也
 第14話;二号館のトイレ 出演)須田亜香里、中西優香、大矢真那 監督・脚本)三宅隆太
 第15話;こっくりさん 出演)矢方美紀、金子栞、柴田阿弥 監督・脚本)白石晃士◆

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