第1458日目 〈創世記第41章1/2:〈ファラオの夢を解く〉withどうしてまた僕はビートルズを?〉 [創世記]

 創世記第41章1/2です。

 創41:1-36〈ファラオの夢を解く〉
 2年が経った。或る夜、ファラオはそれぞれ異なる夢を見た。朝になって胸騒ぎを覚えたファラオは、エジプト中の魔術師と賢者を集めて夢解きを試みたが、誰も行える者はなかった。が、そこに件の給仕役の長がいて、このときに至って2年前のことを思い出した。長はファラオにヘブライ人の若者のことを話し、自分の身の上に起きたことを説明した。そこでファラオは即ちヨセフを呼んだのである。
 ファラオは自分の見た夢について語った。曰く、――
 わたしファラオは夢のなかでナイル川の岸にいた。すると7頭のよく肥えて艶やかな雌牛があがって来て、葦辺で草を食べ始めた。そのあとから7頭の貧弱で醜いやせた雌牛があがって来て、肥えた雌牛をすべて食い尽くしてしまった。よく肥えて艶やかな雌牛を7頭も食べたのに、貧弱で醜くやせた雌牛たちは同じ見た目のままだった。
 もう一つの夢はこうだ。よく太ってよく実った7つの穂が1本の茎から出ていた。そのあとからやせ細って実の入っていない東風で干からびた7つの穂が生えてきた。そうして干からびた穂はよく実った穂を呑みこんでしまった。
 わたしはこの夢を解き明かそうと国中の魔術師や賢者たちを集めたが、一人としてその役を果たせなかった。ヨセフよ、お前はどうだ、――と。
 ヨセフは答えた。曰く、――
 ファラオよ、いずれの夢も同じことを告げております。よく肥えた7頭の雌牛とよく実った7つの穂は共に7年を指します。貧弱な雌牛を干からびた穂はそれに続く7年のことでございます。ファラオよ、これより7年の間、国は大豊作の時代を迎えます。その後、国は7年の飢饉の時代を迎えます。何年にも渡る飢饉のなかで、かつてあった大豊作の時代を民は忘れてしまうでしょう。
 しかしファラオよ、これは既に神がこのことを決定し、間もなく実行しようとしていることなのです。ファラオはいますぐ聡明で知恵ある人物を探して国を治めさせ、国中に監督官を立てるようにしてください。大豊作の時代にあっては国中の作物の1/5を徴収し、出来る限りの食物を集めて飢饉に備えて蓄えるのです。これが備蓄となってエジプトの国は飢饉の時代にあっても滅びることはないでしょう、――と。

 賢きヨセフがファラオに進言、国を救う知恵を授ける。――さしずめさんさんかならそうした小見出しを付けそうな挿話。豊作のあとに飢饉が襲う、という内容を知れば、ファラオが見た夢は比較的ダイレクトな告知と映ります。
 が、ここで重要なのは未来が夢のなかでどう語られたか、ではなく、変に穿って誰も真実を見抜けなかったことを監獄のなかにいる外国人が解き明かし、それによって為政者の知己を得る、という点であり、また知己を得たことがきっかけでヨセフが再び陽のあたる場所へ出ていよいよその才覚を発揮する第一歩を記した、という点であります。これが出エジプトの歴史の始まりを教えるものであることも忘れてはならないでしょう。



 TSUTAYAでビートルズのアルバムを4枚、借りようとしました。が、結局借りなかった。借りても聴く時間は殆ど取れないだろう。現実が娯楽を踏み潰した瞬間でした。せめてあと1週間、すべてを我慢しなくてはならない。我慢、というのが可笑しければ、楽しみを先延ばしにする、といおうか。それまでは既にiPodへ取りこみ済みの赤盤と青盤、ホワイト・アルバム、1を繰り返し繰り返し、飽きるまで、否、飽きてもなお聴き続けることにしよう。
 でもホント、よりによって自分が「1」以外のビートルズを、しかもいわばベスト盤のみでなくオリジナル・アルバムまで順番に聴こうという気になるとは、まったく数年前までは思いもよらなかったことでありますよ。もっとも、熱心に聴いているか、といわれれば、胸を張って「否!」と答えることができますけれど。『ノルウェイの森』の影響? ううん、それはぜったい違うと思う。むしろ、牧野良幸のイラストエッセイ集『僕の音盤青春記』であろうね。
 えへ。◆

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