第1463日目 〈創世記第45章:〈ヨセフ、身を明かす〉withこれ程ラーメンを美味い、と思うたことは過去になく、……〉 [創世記]

 創世記第45章です。

 創45:1-28〈ヨセフ、身を明かす〉
 もはやヨセフは平静を保つことができなくなり、部屋にいた他の者を全員退かせた。兄たちと弟だけになった部屋で、ヨセフはかれらにいった。わたしはあなたたちの兄弟ヨセフです。……あまりの驚きに兄たちと弟が言葉を失ったのはいうまでもない。
 お兄さんたちがわたしをエジプトに売ったことを悔やんだり、責め合ったりする必要はないのです。わたしは神の意により、先にエジプトへ来たのですから。「神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのは、この国にあなたたちの残りの者を与え、あなたたちを生き永らえさせて、大いなる救いに至らせるためです。わたしをここへ遣わしたのは、あなたたちではなく、神です。」(創45:7-8)
 急いで父上のところへ帰り、エジプトに来るようお伝えください。ゴシェンの地に住めるように取り計らいます。お世話はわたしが引き受けます。この飢饉はあと5年も続くのですから、なに一つ困ることのないようしなくてはなりません。どうぞ家族と家畜を連れて、財産を持って、カナンからここエジプトへ移ってきてください。
 さあ、お兄さんたち、弟ベニヤミンよ、エジプトでわたしが受けているすべての栄誉を、あなたたちが見たすべてのことを、余さず父上に伝えてください。そうして急いで父上を連れてきてください。
 ――ヨセフの兄弟、カナンより来たる。この報はファラオの許へ届けられた。王も家来も喜んだ。ファラオはヨセフに一族移住後は特別に歓待する旨伝え、往復の道中で必要になる食糧や父ヤコブを乗せるための馬車を調えさせた。
 「途中で、争わないでください」(創45:24)とヨセフは出発する兄弟にいった。ヨセフの兄弟はカナンへの帰途に就いた。
 かれらは帰るとすぐ父ヤコブに報告した。まさかヨセフが生きていて、しかもエジプトの宰相になっていることを知らされ、かれらの父は気が遠くなった。半信半疑だったが、息子たちがエジプトから持ってきた馬車を見せられたことで、ヤコブ即ちイスラエルはようやくヨセフの生きていることを信じた。
 イスラエルはいった、「わたしは行こう。死ぬ前にどうしても会いたい」(創45:28)と。

 ゴシェンはヨセフとイスラエルの再会の場所となるエジプトの一地方ですが、続く「出エジプト記」に於いてもすこぶる関わりのある地名にもなります。為、かれらが再会を果たす創46にて説明を加えようと思います。
 なぜヨセフは出発する兄弟に対して、途中で争わないように、などというたのか? 読んだ当初はちょっと疑問でしたが、前の章を読み返すことで解決する疑問でした。
 かつてヨセフは兄弟の嫉妬によってエジプトへ売られましたが、その際、かれらは父に、どうやらヨセフは野獣に噛み殺されたらしい、と報告していました。いまやその嘘が明るみに出るのは必至。それが為にカナンへ向かう道中で、兄弟の間で互いを非難し合ったり喧嘩したり、ということをしないようあらかじめ釘を刺しておいた、というのが真実に限りなく近いものと思います。



 箱根からの帰り道はひどく時間がかかりました。というのも、ちょうど東名高速の集中工事の時期に当たり、それによる渋滞に加え、なにやら先の方で事故もあったらしく、パトカーが2台、猛スピードで前へ、前へ、と進んでゆく。
 そのせいもあってか、渋滞中は実際以上に時間の経過が遅く感じられ、既に寄るSAもなく休むこともままならず、海老名JCTを過ぎればだいぶ状況は好転するかといえば、期待した程でもなく。順調に流れ出したのは、どのあたりからだったろう。よく覚えていないが、皆が皆、それまでの抑圧を振り払うように結構なスピードで走ってゆく光景は目に焼きついている。
 われらは横浜青葉ICで降りることになるのだが、もう時間は遅く夜の9時頃。家に帰ってなにかを作ろう、という気にもなれず、かといって高速を降りたあとこのままどこかで食べよう、という発想は最初から却下。となれば、上り車線最後のSAとなる港北SAでなにかお腹に入れる他ない。
 というわけで、そこで醤油ラーメンを食べたのですが、正直なところ、こんなにラーメンを美味い、と思うたことは過去になく、大袈裟だがこれまで張りつめていた緊張の糸が切れ、ひどく大きな安堵に襲われました。状況が生み出した感想だったのかもしれないことは百も承知、しかし実際ここのラーメンは評判が良いらしく、幾つかのサイトで取り挙げられている。
 できることなら再び港北SAでラーメンを食べたいものだが、如何せん車の免許を持っていないからなぁ……。誰かに便乗するよりないわけですよ。えへ。
 とはいえ港北SAの醤油ラーメンは、絶品とはいわないけれど、極上とはいわないけれど、食べてみる価値はじゅうぶんにあるものだとわたくしは信じております。うむ。◆

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