第1478日目 〈出エジプト記第4章2/2:〈モーセ、エジプトに戻る〉with〈結縁〉、〈家庭〉、〈幸福〉について、一言だけ。〉 [出エジプト記]

 出エジプト記第4章2/2です。

 出4:18-31〈モーセ、エジプトに戻る〉
 モーセは舅の許可を得て(「無事で行きなさい」とエトロ/レウエルはいった)、妻子を伴いエジプト向けてミディアンの地を発った。
 もうあなたの命を狙う者はエジプトにはいない、皆死んでしまった、と主がいった。続けて、――
 わたしがあなたへ授けた数々の奇跡を、心してファラオの前で行うように。しかしわたしは王の心を頑なにするので、かれは容易に首を縦に振らないだろう。そうしたらあなたはファラオに、「イスラエルはわたしの子、わたしの長子である。わたしの子らを去らせてわたしに仕えさせよと命じたのに、お前はそれを断った。それゆえ、わたしはお前の子、お前の長子を殺すであろう」(出4:22-23)と伝えなさい。
 ――旅は続いた。或る場所に泊まったとき、主がモーセを殺そうとした。それを妻ツィポラが制した。傍らに眠る息子の包皮を石刀で切り取って夫の足に巻き付け、かれはわたしの血の花婿です、と叫んだ。それにより主はモーセを離した。ツィポラはそのとき割礼ゆえに<血の花婿>というたのである。

 主がアロンに命じた。荒れ野に行って弟と再会せよ。アロンは従い、兄弟は神の山ホレブで再会した。
 モーセは主の言葉と、命じられたしるしについてのすべてを兄アロンに伝え教えた。かれらは連れ立ってエジプトへ戻り、イスラエルの長老を集めた。そうしてアロンがモーセに代わって、かれらの父祖の神なる主の言葉を伝えた。はじめ長老たちは信じなかったけれど、モーセの行う数々の奇跡によって信じるに至ったのである。
 「また、主が親しくイスラエルの人々を顧み、彼らの苦しみを御覧になったということを聞き、ひれ伏して礼拝した。」(出4:31)

 よかった、と安堵させられる描写が最後にあります。ヨセフ逝って約300年が経ち、重労働を課せられてその日の生活に追われる身となろうとも、エジプトのイスラエル人たちは自分たちの父祖の神なる主を、それを敬う心を忘れてはいなかった。もっとも、そのためにはモーセが行う幾つかの奇跡を見なくてはなりませんでしたが……。この信仰の復活があってこそ、初めて出エジプトが可能となるのです。
 ミディアンを出発したモーセに主が語りかけた言葉はこのあと、ファラオとモーセが出エジプトの交渉をするにあたって基調となるところでもあります。為、頭の片隅で結構ですので留めておいていただければ幸いです。
 ツィポラの割礼の件については正直よくわかっておりません。今一つ理解し切れていないところがある。ここは宿題としてしばらく考えてみようと思います。



 <結縁>、<家庭>、<幸福>。望んでもゆめ手に入れられぬ3つを並べてみた。◆

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