第1527日目 〈トビト記第12章:〈ラファエルへの支払いの相談〉&〈ラファエルの本来の姿〉with地道にスタバで執筆する。〉 [トビト記]
トビト記第12章です。
トビ12:1-5〈ラファエルへの支払いの相談〉
帰京したトビトとサラの婚礼の宴が催され、終わった。その後、トビトは息子を呼び、同行してくれたアザリアへの報酬について話をした。どれだけの支払いをすればよいでしょうか、と訊く息子にトビトは、エクバタナから持ち帰った物の半分をアザリアは受け取る資格がある、と答えた。トビアはそうした。
トビ12:6-22〈ラファエルの本来の姿〉
アザリアがトビトとトビア父子だけを呼んで、こういった。即ち、――
いつでも神を誉め讃えよ。神があなたにした恵みを人々へ告げて感謝しなさい。畏敬の念持てそれを語れ。神への感謝をためらうなかれ。
なんとなれば、王の秘密は隠されて当然だが神の為す諸々の御業は畏敬の念を持って周囲へ明らかにされ、宣べ伝えられるべきだからである。それゆえにわたしは、わが身の正体をあなた方にだけ明かそう。わたしは天使ラファエルである。
トビトよ、あなたが祈ったとき。トビアよ、あなたの妻が祈ったとき。その祈りが聞き届けられるよう主に執り成したのはわたしだ。トビトよ、あなたが食事も放り出して同胞の亡骸を埋葬したとき、主はあなたを試みるためにわたしを遣わした。また、あなたと嫁サラを癒すためにも。
わたしは主の前に仕える7人の天使の1人、ラファエルである。
――と。
父子はひれ伏し、恐れおののいた。そのかれらに、ラファエルが重ねていうには、――
わたしがあなたたちと共にいたのは、あなたたちへの好意もあるが、それ以上に主がそう望んだからである。これからわたしは、わたしを遣わした方の御許へ昇ってゆく。あなたたちは自分たちに起こったこれらの出来事をすべて書き著しなさい。
――と。ラファエルは天へ昇り、トビトたちの前から消えた。
かれらは神なる主が自分たちに対して行った偉大なことについて感謝し、讃美の歌を唄った。
「トビト記」の成立がいつなのか、定かでないけれど、終盤で登場した文言、即ち「あなたがたに起こったすべてのことを書き記しなさい」(トビ12:20)は著者をトビアやその家系に属する者の筆に成ることを暗に示すものであるかもしれない。
むろん、これが最初からあった文言なのか否か、後世の補筆であるのか否か、などは不明である。実際の著者/編集者が自分の行為の正統を主張するために差し挟んだ一文という疑いは、けっして否定できない。
ただこの文言が執筆の正当性を明かす典拠となったであろうこと、想像に難くないとわたくしは思うのであります。
スタバに寄って短い文章を書き綴る。今日までに5編が溜まった。どれが使えるか、どれも使えないか。しばらく寝かせてみないとまだわからない。せめて、シューベルト偏愛とベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールについての作物は本ブログでお披露目したいが、まだ結論は出せないでいる。
コーヒー1杯を飲む時間、モレスキンにペンを走らせる。調子は割と良い。この状態が続けば嬉しいけれど、そうは問屋が卸さない。糸が切れる前にエッセイを書き溜めておこう。◆
トビ12:1-5〈ラファエルへの支払いの相談〉
帰京したトビトとサラの婚礼の宴が催され、終わった。その後、トビトは息子を呼び、同行してくれたアザリアへの報酬について話をした。どれだけの支払いをすればよいでしょうか、と訊く息子にトビトは、エクバタナから持ち帰った物の半分をアザリアは受け取る資格がある、と答えた。トビアはそうした。
トビ12:6-22〈ラファエルの本来の姿〉
アザリアがトビトとトビア父子だけを呼んで、こういった。即ち、――
いつでも神を誉め讃えよ。神があなたにした恵みを人々へ告げて感謝しなさい。畏敬の念持てそれを語れ。神への感謝をためらうなかれ。
なんとなれば、王の秘密は隠されて当然だが神の為す諸々の御業は畏敬の念を持って周囲へ明らかにされ、宣べ伝えられるべきだからである。それゆえにわたしは、わが身の正体をあなた方にだけ明かそう。わたしは天使ラファエルである。
トビトよ、あなたが祈ったとき。トビアよ、あなたの妻が祈ったとき。その祈りが聞き届けられるよう主に執り成したのはわたしだ。トビトよ、あなたが食事も放り出して同胞の亡骸を埋葬したとき、主はあなたを試みるためにわたしを遣わした。また、あなたと嫁サラを癒すためにも。
わたしは主の前に仕える7人の天使の1人、ラファエルである。
――と。
父子はひれ伏し、恐れおののいた。そのかれらに、ラファエルが重ねていうには、――
わたしがあなたたちと共にいたのは、あなたたちへの好意もあるが、それ以上に主がそう望んだからである。これからわたしは、わたしを遣わした方の御許へ昇ってゆく。あなたたちは自分たちに起こったこれらの出来事をすべて書き著しなさい。
――と。ラファエルは天へ昇り、トビトたちの前から消えた。
かれらは神なる主が自分たちに対して行った偉大なことについて感謝し、讃美の歌を唄った。
「トビト記」の成立がいつなのか、定かでないけれど、終盤で登場した文言、即ち「あなたがたに起こったすべてのことを書き記しなさい」(トビ12:20)は著者をトビアやその家系に属する者の筆に成ることを暗に示すものであるかもしれない。
むろん、これが最初からあった文言なのか否か、後世の補筆であるのか否か、などは不明である。実際の著者/編集者が自分の行為の正統を主張するために差し挟んだ一文という疑いは、けっして否定できない。
ただこの文言が執筆の正当性を明かす典拠となったであろうこと、想像に難くないとわたくしは思うのであります。
スタバに寄って短い文章を書き綴る。今日までに5編が溜まった。どれが使えるか、どれも使えないか。しばらく寝かせてみないとまだわからない。せめて、シューベルト偏愛とベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールについての作物は本ブログでお披露目したいが、まだ結論は出せないでいる。
コーヒー1杯を飲む時間、モレスキンにペンを走らせる。調子は割と良い。この状態が続けば嬉しいけれど、そうは問屋が卸さない。糸が切れる前にエッセイを書き溜めておこう。◆
タグ:旧約聖書続編 トビト記