第1559日目 〈ユディト記第9章:〈ユディトの祈り〉withスタバでMacBookな人々について〉 [ユディト記]

 ユディト記第9章です。

 ユデイ9:1−14〈ユディトの祈り〉
 オジアらが帰り、エルサレムの神殿で夕べの香がささげられる時刻になると、ユディトは地にひれ伏し、灰をかぶり、纏うていた粗布を露わにして、主に祈りをささげた。
 わが祖シメオンに剣を与えて異邦人を打たせたように、わたしの腕にも計画を成し遂げる力を与えてください。女の腕を以てアッシリアを打ち砕かせてください。
 敵はあなたが〈戦う神〉であることを知りません。これまでたびたびそうであったように、御力を以てわれらを、あなたの民であるわれらを顧みてください。敵は聖所を冒瀆し、幕屋を汚し、祭壇を打ち砕こうとしています。憤りを以てかれらの勢いを殺いでください。
 わが神、わが先祖の神よ。「わたしの言葉と欺きによって/彼らに痛手を追わせ、打撃を与えてください。/彼らは、あなたの契約に対して、また、/聖別されたあなたの家とシオンの頂に対して、/あなたの子らが所有する家に対して/災いをたくらんだのです。」(ユディ9:13)
 ⎯⎯わが計画の達成に伴いすべてのユダヤの民が、あなたこそ万軍の主であり全能にして力ある神であると、あなたこそイスラエルの民を守る者であることを悟りますように。

 祈りの冒頭でユディトは神に回想を迫る。ここで彼女がいう、シメオンに剣を与えて異邦人を打たせたように云々、とは、創34に於けるシメオン(とレビ)が取った行動を指しています。かの章にてシメオンは妹を汚したシケムの町の男子シケムを許し難く、その情念が勢い余って兄弟レビと連れ立って町に罠をかけ、町の住民を根絶やしにしたのでありました。
 これについて語るユディ9:3に現れる「諸侯」なる語が誰を指しているのか、定かでありません。ハモルとシケム父子であるかもしれません。長き歳月の間にディティールが変化していった結果、ベトリアに住むシメオン族が語り継いだシケムの町の挿話には「諸侯」に相当する存在が登場していたのかもしれません。可能性は幾らもありますが一つしかない事実をサルベージするには、現代のわれらはあまりに知ることが少なすぎることを今更のように痛感させられることであります。



 行き付けの店舗限定の話になりますが、どうして上島珈琲店にはMacBookユーザーの姿が著しく少ないなのだろう。スターバックスでの光景を当たり前のように目にし、そのうち自分も向こう側の人になるのかな、なんて妄想していた矢先の発見であるだけに、すこぶる重きをなす話題である。
 大崎ゲートシティ店では8人がけのテーブルや奥まったスペースでノートパソコンを広げている人がいればほぼ例外なくMacBookに向かって懸命に作業していた。あれはちょっぴり不気味な光景でした。耳を澄ませば聞こえるであろうキーを叩く音以外に、会話する声もイヤフォンから漏れる音楽もその他の音も、まったく聞こえてこない無音の空間がどんなものか、想像してみてください。静寂、というのではない。それを通り越えたところに存在する絶対無音の空間。そこで陳列品のように椅子へ座ってMacBookに向かって、少し前屈みになってキーボードに指を走らせ、ディスプレイを凝視する蝋人形感の人形も舌を巻くユーザーたちの姿。奇妙かつ滑稽としか言い様がありません。
 いまはなき伊勢佐木モールや東京お茶の水の駿河台、新丸ビル、四谷駅、みなとみらい、足柄SA、京都三条大橋、羽田空港etc,etc。各地のスタバにてMacBookを開いて何事かしている人の姿は見るけれど、嗚呼、大崎ゲートシティ店のユーザー比率には正直なところ面喰らってしまいましたね。
 スタバでMacBookを使う人たちについて語らう人々をネット上で拝見しますが、かれらについて特に語るべき言葉も承継もわたくしにはない。必要なときに可能な場所で執筆できることが出来ればそれで充分。じきに<スタバでMacBook>デヴューするであろうわたくしも、そんな人々に噂の種を提供することとなるのか、と思うと、少々気が重いけれど。うーん、考え過ぎ?
 そこへ行くと、上島珈琲店でのユーザー比率の低さは気持ちが良い。単なる偶然なのだろうけれど、潔ささえ漂っている。MacBookお断り、というわけでもないのに、使用者1名というのは……。電源がないわけでもないのにね。ちょっぴりミステリ。
 でも、これからカフェでMacBookデヴューする人には、スターバックスは心強い味方かもしれない。なんといっても周囲には仲間がたくさん、しかもほぼ常時いますからね。リンゴマークが結ぶ連帯意識は、上島珈琲店ではちょっと望み得ぬものではなかろうか、と思うのであります。◆

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