第1562日目 〈ユディト記第12章:〈ユディト、敵陣でユダヤの習慣を守り通す〉&〈ユディト、ホロフェルネスの酒宴に招かれる〉with iPod touch(4th)顛末記〉 [ユディト記]

 ユディト記第12章です。

 ユディ12:1−9〈ユディト、敵陣でユダヤの習慣を守り通す〉
 ホロフェルネスは従者に、いつも自分に出している食事と酒をユディトのために用意するよう命じた。が、ユディトはこれを固辞した。というのも、それによって彼女自身が神なる主に対して罪の機会を作ることになるからである。ユディトにはベトリアから持ってきた食糧があった。彼女はそれを示して、持参したこれらの食糧が尽きる前に主なる神は心に定めたことを実行することでしょう、とホロフェルネスにいった。
 それからユディトは用意された天幕で夜半まで眠り、明け方の見張りが廻ってくる前に起床した。巡回してきた見張りにホロフェルネスへの言伝を頼むためである。イスラエルの神へ祈りに行くのを許してほしい、というのがその内容であった。ホロフェルネスは許可して、護衛の者らにユディトの祈りを妨げぬよう命令した。
 「こうしてユディトは三日間陣営に留まり、夜ごとにベトリアの谷へ出かけて陣営内の泉で身を清め、水から上がってイスラエルの神なる主に向かい、民の勝利へ向けて彼女の道をまっすぐに整えてくださるようにと祈った。そして清められて戻ると、夕方、食事を取るまで天幕の中にとどまった。」(ユディ12:7ー9)

 ユディ12:10−20〈ユディト、ホロフェルネスの酒宴に招かれる〉
 4日目。従者たちのための酒宴を催した際、ホロフェルネスは、あのヘブライ娘をここへ連れて来い、と宦官バゴアスに命じた。あれだけの女を抱かないのはわれらの恥というものだ、あの女も誘いの声が掛からねばわれらを嘲ることだろう。
 ホロフェルネスの命令にユディトは従った。わが主人のお気に召すことならなんでも喜んで従いましょう、それこそがわたしの喜びでもあるのです。
 そのやり取りの後、彼女は着替えて化粧を施し、ホロフェルネスの前に出た。この軍総司令官はたちまち心を蕩けさせ、激しく欲情したのであった。その様子を見たユディトは甘言を弄して曰く、わたしのなかでこれ程心の高まりを覚えたのは、生まれて初めてのことです、と。
 この日、ホロフェルネスは生涯でいちばん沢山のぶどう酒を飲んだ。それゆえしたたかに酔い、ぐっすり眠りこけたのである。

 宦官は西アジアにもいた。職務を考えれば存在することは当然なのだが、こうして改めて「宦官」という語を聖書など中東以西の古代の書物中に見出すと、なんだか落ち着かない気分である。バゴアスが如何なる経緯で宦官になったのかわからないが、司馬遷のようなドラマがあったかもしれない、と想像すると、胸が締め付けられるような思いがします。……というのは、小説書きの妄想でしかありませんかね?
 ところで、ユディトがだんだんサロメのように見えてきてなりません。狙った男の首を獲る(ユディ13:8、マタ14:8,10−11)というだけでなく、企てを成就させるため自分の色香を存分に駆使する、という点で、甚だ似たものを感じるのであります。ユディトの場合、色香に加えて才知もあって願望成就となる。サロメとの決定的相違はこのあたりにある、とわたくしは考えます。サロメについては新約聖書に入ったあとで触れることもありましょうが、果たしてこちらにユディト程の深謀遠慮があったかは極めて疑問であります。



 新しくiMacを購入したことで生じたiPod touch(4th)の問題について、ですが、事は至極単純で以前のWindowsパソコンにあったiTunesが削除済みとなっており、データはiPodにのみあることが根本に横たわる問題なのでした。
 要するに、iPod touchからPCへのデータ移行は著作権の関係で不可能となっている、ということなのです。Appleユーザーであれば先刻ご承知のことでしょうが、さんさんかはこんな明瞭な事実を知らなかった。Appleのテクニカルセンターに電話して、ようやく知り得たお間抜けぶり。ちょっと考えれば当たり前のことなのにね。ネット上に氾濫しているフリーソフトを用いれば、本来不可能という名目になっているiPodからPCへの移行も可能なようだが、結局は自己責任ですからねぇ……。
 かといって、iMacにつないで真っ新の状態で同期されるのがいちばん困るし。ゆえに新しくCDを取りこむことも出来ない境遇にいるさんさんかであります。こう見えてそれなりにフラストレーションは溜まっている。とはいえ良きこともある。イヤフォンをして耳へ負担を掛けることがなくなっているのが、この一件がもたらした唯一の幸い事といえるかもしれません。
 が、それはそれとして、新しくiPodを購入することもちかごろは割と真剣に考えています。もし新しいiPodを買うなら、今度は絶対iPod classicだ。これしかない。iPhoneがあれば、iPod touchに付いている音楽以外の機能はそれ程必要と思わないもの。音楽プレーヤーとしての機能しか原則求めていませんよ、ということ。
 ただどうしてもここで問題となるのは、現在のiPod touchに入っていて比較的よく聴いていたアルバムやお気に入りアーティストの作品については、改めて新しいiPodへ取りこみし直さなくてはならない、という事実。手持ちのものならまだしも、TSUTAYAや県立図書館で借りたものに関しては、またイチから始めなくてはならないのか。おお、なんと憂鬱かつ先の長い作業であることか!
 ふむう。がんばります。◆

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